はじめに
確実に節約できるのに、
「利用率はたったの7人に1人」。
そんな低利用率をほこる物についてのお話です。実行すれば、7人に1人側の人になり、確実に節約できます。
負担が大きいスマホの通信費
今や、
「これナシでは生活できない。」
・・と言っても過言ではないスマホですが、その通信費の負担は相当なものです。一般に、キャリア(ドコモ、ソフトバンクなど)で契約している場合、その費用は月8千円くらいになります。一年分ではなんと9万6千円にもなります。
単身や夫婦二人ならまだしも、現代は子供もスマホを持つ時代です。年齢にもよりますが、仮に子供2人にもそれぞれキャリアで契約しているスマホを持たせた場合、4人家族では世帯でひと月3万2千円、一年では38万4千円、3年では115万2千円という巨大な金額が家計から出ていきます。
スマホ通信費を節約する方法はある
値上げラッシュで食費を切り詰める一方で、スマホの通信費のことはあまり話題にされることはありません。
では、スマホの通信費を節約する方法はないのでしょうか。そんなことはありません。あります。
それはMVNOと呼ばれる、通称格安SIMでの契約に乗り換えるだけです。格安SIMでスマホ通信費を契約すると、だいたい、月2千円くらいでまかなうことができます。
格安SIMを使うとこんなに下がるスマホの通信費
格安SIMを使うと、キャリアで契約した場合と比較して、ざっくりとですが、こんなに節約できます。
一人分では月8千円だったのが、2千円になり、月6千円の節約です。
一年では7万2千円節約できます。
家族4人では月3万2千円かかっていたスマホ通信費が、8千円になり2万4千円の節約です。
一年では28万8千円の節約になり、3年では86万4千円の節約になります。
この浮いたスマホ通信費を貯金に回すもよし、新NISAのつみたて投資枠で積み立てをして運用するもよし、すると数年後には、家計が全く変化するでしょう。
格安SIMの利用率は、わずか7人に1人
2023年中の格安SIMの利用率は、14.3%程度という見解があります。(参考記事:格安スマホが逆襲、大手キャリアの「牙城」に異変 悲観説を覆し、MVNOがシェアを盛り返した理由 | 通信 | 東洋経済オンライン)
つまり7人に1人しか利用していません。多数が高額な支出をスマホ通信費に投じています。
実際、周りの利用状況を見渡しても、だいたいそんな感じだという感じがあります。つまりスマホの通信契約は、キャリアで行っている人が大多数であり、格安SIMをつあっているのは少数派だということです。
なぜ、85.7%もの人たちは格安SIMを使わないのか
では100-14.3%=85.7%もの人たちは、なぜ安い格安SIMを使わないのでしょうか。
通信速度が遅いことがある?
確かに、利用状況や環境によっては、通信速度が不安定になることはあります。けれども、常にフル回転でスマホを使わない手段になると考えればかえってスマホ依存などを防止できます。
例えばスマホ通信が不安定な時間帯は、利用を控えるなどです。それ以上に節約効果が高いので、フルに通信速度が一定しないことくらいは許容範囲と考えることができます。
キャリアメールがない?
確かに、キャリアで契約すると、もれなくキャリアメールが使えるので、高齢者などの場合は勝手がよいかと思います。
また、数年前は、フリーメールの利用でのトラブルや情報漏洩が多かったものです。
けれども最近では、あくまで自己責任ですが、Gmailで代用可能です。実際、Gmail
のセキュリティは素晴らしく、基本的な注意を払えば、良いだけです。
どうしてもGmailでは不安がある場合は、別途プロバイダで安くドメインを取得して、メールアドレスを取得し利用することもできます。
ただ、私も数年前当初、プロバイダでドメインを取得してメールアドレスを持って自分で設定して使っていましたが、Gmailで間に合うと判断、今は使っていません。
手続きや設定を自分でやる必要がある?
確かに、最初は結構戸惑います。けれども2回目からは、要領がわかるようになります。そして
「スマホって、こういう流れで使えるようになっているのか!」
という社会やシステムの概要を把握できるようになります。わからないことはググれば出てきますし、覚えることが一つ増えるので、自分のためになります。
このようなことを、自分で調べたり考えたりしない場合の代金が、格安SIMとキャリアの通信費の差額分に反映するというわけです。
クレジットカード決済が基本?
確かに、格安SIMの決済はクレジットカードが基本です。ただし、会社によっては条件付きで銀行口座引き落とし可能なところがあります。
また、会社によってはデビットカードの決済を認めているところがあります。クレジットカードを使いたくない、使えない、持てない方は、デビットカード決済ができる会社で契約する手があります。
私も普段は、クレジットカードはなるべく使いませんが、必要最小限のケースにおいては使うことにしています。
「安かろう、悪かろうでは?」の不安がある?
格安SIMは、キャリアの回線を借りているので、基本的に通信そのものは変わりありません。ただ冒頭で言ったように、契約プランや状況によっては、通信速度の制限がかかる場合は不安定になることがあるというだけです。
回線そのものは基本的に何もキャリアと違いがありません。違いは契約内容で出ているの過ぎません。
怪しい気がする?
確かに、キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク・・)のような大手の名前は安心感があります。それに加えて格安SIMの会社は聞きなれないこともあるかもしれません。
けれども格安SIMでも大手関連の会社も多数あります。たとえば私はここ数年、OCNモバイルONEというMVNOを使っています。ここはNTT系列の会社です。気になるのであれば、このような聞いたことがあるMVNOを選ぶのも良いでしょう。
「格安SIMを使うほど貧乏ではない」と思っている?
確かに、
「スマホ通信費くらい、払える!」
と言いたい気持ちはわかります。でもここで重要なのは、払えるか払えないかではありません。
「必要か、必要でないか」
なのです。
実は
「富裕層のほうが、そうでない人よりも格安SIMの利用が多い」
という説があります。(参考:なぜお金持ちほど格安SIMを使うのか…iPhoneの最新機種を無理してローン払いする人に共通する欠点 勝間和代が考える「お金と時間にゆとりのある人」の共通点 (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン))
富裕層は、必要でないことへの出費には敏感ですが、そうでない人は、お金の使い方に無頓着なために、このようなアンバランスな使い方で散在しているともいわれています。もちろん私は富裕層ではありません。ただの庶民です。
最初に「ちょっとめんどくさいこと」を行動に起こすだけ
スマホ通信費の節約効果は絶大ですが、そのためには少々めんどうくさいステップを踏まなくてはなりません。
けれどもそのめんどうくささは、最初だけです。二回目からは簡単にできるようになります。あとは以後、ずっと節約効果が持続します。
まとめ
- はじめに
- 負担が大きいスマホの通信費
- スマホ通信費を節約する方法はある
- 格安SIMを使うとこんなに下がるスマホの通信費
- 格安SIMの利用率は、わずか7人に1人
- なぜ、85.7%もの人たちは格安SIMを使わないのか
- 最初に「ちょっとめんどくさいこと」を行動に起こすだけ
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、
「7人に1人しか利用していない、費用を3分の1に節約できる方法」
という話をしました。節約意識が高まっているこの頃ですが、食費節約などの興味は尽きない反面、節約効果が大きく、一度設定すると自動的に節約できてしまうスマホ通信費節約については意外とスルーしている方が多いようです。
少しだけ行動を起こして、スマホ通信費を節約しませんか?
参考になればさいわいです。