はじめに
今回は「節約してお金を貯めたいなら、〇〇〇をきたえよう。」という話をします。
節約と衝動コントロールの関係
〇〇〇の正解は、「前頭葉」です。
※ここに書いた体の機能などについての話は概要であり、より正確に確認したい場合は別途、信頼がおける医療機関の情報などをご確認ください。
お金を貯めるには無駄をなくし、節約をすることが必要です。では、節約に必要なことが何かというと、それは衝動をコントロールすることです。
理性を働かせて、論理的に思考を行い、状況を冷静に見ることが必要です。そこで必要になるのは前頭葉という、脳の機能を高めることです。
前頭葉は、進化した生物の新しい機能
前頭葉は脳の前に位置しています。前頭葉は脳機能の中でも、あとから発達した分野です。
前頭葉は、哺乳類や鳥類などの高度な動物において、さらなる発達を遂げました。前頭葉は、高度な認知機能、意思決定、社会的行動の調整など、より高次の脳機能を担当する部位として重要な役割を果たしています。
脳の構造
出典 https://www.scchr.jp/index.html
↓
前頭葉の主な役割・・運動、精神活動、判断、記憶、言語機能(左側)
出典 https://www.scchr.jp/index.html一部加工(赤い枠印を追加)
そのため、前頭葉は進化の中で後に発達した部分とされています。
視床下部の働き
それに対して対照的な脳の分野は、視床下部です。もちろん、どれも生命維持に欠かせない大事な分野です。
- 体温調節
- 血圧
- 心拍
- 食べる、飲む
- 性行動
- 生体リズム
- 尿量調節、ホルモン分泌など
- 怒り、不安などの情動
出典 https://www.scchr.jp/index.html一部加工(青い枠を追加)
とはいえ、つまりは、視床下部は人間が生物としての存続にかかわる分野ですので、一見して人間らしい感情に思える怒り、不安などの感情は、生命維持のための本能的なものであり、本能からくるものと言えます。
同じように、意思に負けてダイエット中に、衝動的にケーキやチョコを食べてしまうのも、この分野の働きです。
また、節約しようと思っていたのに、素敵なワンピースを発見して衝動買いしてしまうのも、この分野のなせるワザでしょう。
節約をはばむのは、原始的な情動
生物であるからには、本能的な行動や衝動はだれでも持ち合わせています。一見、同じ人間的情動に思える、怒り、不安の感情も実は、本能からくる原始的な感情です。
ダイエットをするには、食欲をコントロールすることが必要だとわかっていても、衝動に負けて食べてしまうのは、原始的脳の部位のなせるわざというわけです。
買い物をしすぎてしまい、お金を減らしすぎるのも衝動をコントロールできずに行う結果です。
反対に節約を実行して、お金を貯めるという、理性を働かせて、具体的かつ計画的な行動をとるには、前頭葉を働かせつつ、高めていく行動が欠かせません。
出典 https://www.scchr.jp/index.html 一部加工(赤い枠印を追加)
前頭葉がきちんと機能していれば、衝動的行動をセーブできます。つまり衝動的な欲求に負けてお金を減らし、「貯金がない」という状態を避けることができます。
前頭葉をより高める工夫
また「老後の不安」という、「脳の原始的部位から沸き起こる、不安という感情」も、前頭前野を働かせることで、冷静に対処できるようになります。
では、前頭葉を、より働かせるためにはどのような点に注意したら良いのでしょうか。それには以下の方法が挙げられます。
前頭葉を鍛える方法は、脳の認知機能や柔軟性を向上させるさまざまな活動を行うことです。以下にいくつかの方法を挙げます。
1・認知トレーニング
認知トレーニングは、前頭葉の機能を向上させます。パズル、論理的な問題解決、記憶力の向上、言語学習などの活動などです。
実際の生活では改めてトレーニングをしなくても、具体的には、主婦であれば家事がトレーニングになります。
料理をするときに、ニンジンをどう切れば良いか考えたり、掃除の段取りを考えることも認知トレーニングになります。
2・新しいスキルの学習
新しいスキルを学ぶことは、前頭葉の活動を刺激します。楽器の演奏、絵画、言語の習得など、新しいことに挑戦することで、脳の柔軟性や創造性を高めることができます。
具体的には、やってみたかった趣味に挑戦したり、新たな学習をすることで、マンネリを解消して前頭葉を刺激します。
3・メンタルエクササイズ
メンタルエクササイズは、前頭葉の機能を鍛える効果的な方法です。
脳トレーニングゲームや認知エクササイズを行うことで、前頭葉を刺激し、認知機能を向上させることができます。
改めてトレーニングをするまでもなく、いつもと違うルートや手段で通勤したり、いつもと違う時間に食品買い出しに行ったり、いつもと違う献立で食事をするなどもよいトレーニングになるでしょう。
4・運動と健康的な生活習慣
運動は脳の健康に良い影響を与えます。有酸素運動やストレッチングは、前頭葉の機能を向上させるのに役立ちます。また、バランスの取れた食事や十分な睡眠を取ることも重要です。
運動をすると脳に良いだけではなく、体に良いので習慣にしましょう。体を動かすとメンタルが前向きになりますので、ほかのトレーニングも進めやすくなります。
5・ストレス管理
長期間のストレスは、前頭葉の機能を低下させる可能性があります。ストレスを管理するためには、リラクゼーション法やマインドフルネス瞑想などのストレス管理テクニックを試してみることが重要です。
マインドフルネス、瞑想は、改めてかしこまらなくてもできます。例えばスーパーレジの待ち時間にもできます。
通勤の電車で瞑想することもできます。
5つのトレーニングを組み合わせる
上記、これらの方法を組み合わせて、前頭葉の機能を鍛えることができます。継続的な努力と練習が重要ですので、日常生活に取り入れていくよう心がけましょう。
前頭葉を鍛えるイメージを持つことも、トレーニングを持続させる効果があります。
衝動買いしそうなときは、前頭葉をイメージする
衝動買いしそうなことにきづいたときは、自分の脳のどこが機能しているかをイメージします。
うっかり衝動買いしそうなときは、視床下部が本能的に買わせようとしているとイメージします。そして冷静に買うことをやめられたときは、前頭葉が働いたのだとイメージします。
ダイエットも同じです。誘惑に負けてケーキを食べようとしているときは、視床下部がはたらいている、うまく我慢できた時は、前頭葉が活性化したのだとイメージします。
これを繰り返すことで、合理的ではない選択をやめられるようになります。結果として節約が成功して、貯金体質になれるというわけです。
まとめ
さいごに
今回は、
「節約してお金を貯めたいなら、〇〇〇『前頭葉』をきたえよう。」
という話をしました。
世の中の3割が貯金ゼロ、貯金100万未満を含めると半数近くがほとんど貯金をしていません。
つまり世の多数の人が貯金をできていない状況です。そこで貯金をできるようになるためには、衝動を抑えて理性を働かせて計画的に節約をして、貯金に移行する必要があります。
このような流れに関係あるのは前頭葉という、脳の分野です。前頭葉は比較的新しく発達した分野です。
そのため、発達の度合いには個人差があります。一方で生存に関する原始的な基本的な視床下部が関係するのは、人間が生き物として存続するために必要な身体機能や、食、睡眠、性、衝動、情動、怒り、不安などに感情です。
もちろん、原始的分野も重要ですが、一方で人が人らしく生きるためには前頭葉のコントロールと活性化が欠かせません。
節約や貯金の成果も、前頭葉が大きくかかわっています。前頭葉をコントロール活性化して貯金をできる体質になりましょう。
参考になればさいわいです。