はじめに
節約のために「お得」の文字に反応しがちです。でも、
「そもそもお得ってどんなこと?」
「お得な買い物って現実的にはありえるのだろうか?」
今回は節約を踏まえた「お得」についてのお話です。
いろんなパターンの「お得」とセールの種類
一般に買い物するときの「お得」とはセール品を買うことを指します。「お得」な買い物として想定でき「セール」にはいろんなパターンがあります。
お得とセールのいろいろ
- 在庫をさばくために行われるセール
- 値下げで利益を減らして売り上げを伸ばすために行われるセール
- 正規価格では販売できない訳あり品に行われるセール
- セール用の商品を販売するセール
- 記念で行われるセール
- 購入価格に応じたポイントが付与されるセール
- 一定の条件を満たした客に行われるセール
それでは次から具体的な話をします。
在庫をさばくために行われるセール
例
- シーズンオフセール
- 閉店セール
値下げで利益を減らして売り上げを伸ばすために行われるセール
例
- ユニクロ期間限定セール
- 無印良品週間セール
シーズン中の品を早いうちから期間を区切って行われるセールです。ほしい品がセールになればお得ですが、お祭り気分であおられることもあります。
また、この手のセールを待っているとほしい品が品切れになって買いそびれることもあります。
人気品の場合は、期間限定セールを待たずに買ってしまうことも必要です。
正規価格では販売できない訳あり品に行われるセール
例
アウトレット店の販売
訳アリセール
セール用の商品を販売するセール
セール用の商品を販売しているパターンには、値下げされている風を装う場合と、顧客を増やすなどの目的で行われる、本当にお得なセールとの違いがあります。
一般に大手店舗で新年に行われる「見える福袋」は、セール用ともいえますが、見せているということは、中身に自信がある、つまりお得であるといえます。
ただし自分にとって必要でない品を買えば、どんなにお得な品も支出が増えるのでこの限りではありません。
- 見える福袋(必ずしもセール用とは限りません)
- 一般セール品に交じって販売されている洋服など(見分けはむずかしい)
記念で行われるセール
例
- 野球の優勝セールなど
- 新年初売りなど
購入価格に応じたポイントが付与されるセール
ポイント付与は、買ったその時点での値下げではなく、一般に後日その値下げを反映することになります。
最悪、ポイントがついても使わなければ、値下げはなかったも同じです。楽天のマラソンセールはおなじみですが、これもポイントの利用期限があります。
企業側にすれば、ポイント付与した時点では原則、通常の売上金が入ります。さらにポイントにつられて買い物する人が増えますが、付与されたポイントを失効する人も少なからず多いと思われますので、一般的なセール(値下げ)企業にとってはメリットが多いといえます。
一定の条件を満たした客に行われるセール
株主だけとか、会員にだけ、など一定条件を満たした客だけに行われるセールです。
客からすれば「自分だけ」「選ばれた」感があるので優越感をくすぐられるかもしれません。
いつも利用する品であれば、こうした「選ばれし客」になっておき、セールを獲得するのも手ですが、冷静になる必要はもちろんあります。
真の「お得」は自分の購入理由にある
ざっくりですが「お得とセールのいろいろ」を紹介しました。結論を言うと、「お得」も「セール」も本当の得になるかどうかは、自分の購入理由にかかっています。安いからとか、今だけだから特になるわけではないのです。
例えば、自動車を現在運転しない私が
「300万円の自動車が、今なら200万円です。」
と言われても、「100万円の得」だから「今すぐ買わないと!」とはなりません。
同じように、
「素敵なブランド物のワンピースが、9割引きです!」
と言われても、自分が男性だったら、(普通は)買いません。
けれども、車の購入を検討している人が自分の求める条件の車がセールになっていたら、お得になる可能性はあります。けれどもセールの理由が、まもなく新型車が出るためであれば、その人にとって得なのかは求める条件で変わります。
素敵なワンピースが9割引きでも、好みのデザインとサイズなら女性は買うかもしれませんが、いくら安くてもMサイズの体型なのに、sサイズを買うことはしません。
お得は自分の必要性にあるのに、セールを購入理由にしがち
つまりお得になるかどうかは、自分の必要性にかかっています。必要ないものをどんなに安く手に入れても、それは得にはなりません。
ところがうっかりやってしまうのは、
「安かった」
「セールだった」
「限定品だった」
という販売側の都合にあおられてしまうケースです。
- ユニクロの期間限定価格
- 無印良品週間
などの「期間限定」のセールは、まさにこの状態にあたります。これらのセールが悪いわけではありません。うまく活用すれば、今期物の商品をシーズンオフセールを待たずに安く買えます。
では何が問題化というと、人気品、売れ筋サイズ、売れ筋カラーは売り切れになり、一番欲しいものではなく、別のものを買うなどの妥協をしてしまうことです。
自分が必要とするものを把握する
そこで効果的な方法があります。ほしいものを我慢するのではなく、その気持ちにまずは正直になることです。
けれども欲しい気持ちが本物かニセモノかの見極めが必要です。そのために「ほしいものリスト」を作っておきます。
まずは価格などの縛りを一切考えずに、自由に手帳やノートに書いておきます。もちろんデジタル系でOKです。
ネット通販の「リスト」を利用してもOKですが、分散すると忘れるので一か所に情報をまとめたほうがいいでしょう。
はじめに予算を一切考えずにリストアップして、その後しばらく寝かせたら実際に買う必要があるものを残していきます。
実際に買う段階になってから予算を決めます。このあと、ラインナップや相場価格など情報を集めます。それからどこからどうやって買うかを決めます。
迷う場合は保留にします。このように自分が欲しいものをわかっていると、店先でよさそうなものを見ても、条件に合わないと心が揺れません。
反対に、リストアップしていたものが、目の前に現れたときは、場合によってはリストの条件に合えば買っても良いものということになります。
自分が本当に欲しい&必要なものを手に入れるとお得だと感じる
一般に買い物でのお得とは安く買うことだと思われています。確かに必要なものは安いに越したことはありません。
けれども以外に自分が欲しい条件に合うものが見つからず、買うに至らないことはよくあります。
この場合、ようやく条件に合うものが見つかり、予算より高い場合は少し迷いますが、場合によっては買うという行動もあり得ます。
このようにして、自分が求める条件のものをぴったりと買うことで、今後余計なものを買う必要がなくなります。
この場合は最終的にお得な買い物をしたということがわかるはずです。
安いを理由に手に入れると、未練が残る
一方で安いからと満足しない品を手に入れると、結局そのあと何度も「本物」が気になります。未練が残るんです。
例えば本当はデパートで売っているようなコスメを買いたいのに、よく似ている3分の一位の価格のコスメを買ったとします。
この場合、場合によっては結局、デパートで売っているコスメが気になり、気持ちが落ち着かないかもしれません。
その人のコスメへの思い入れにもよりますが、思い入れが大きい場合は、初めから類似のコスメではなくデパートで売っているコスメを買うほうが良いでしょう。(高価なコスメをすすめる意図の話ではありません)
まとめ
- はじめに
- いろんなパターンの「お得」とセールの種類
- お得とセールのいろいろ
- 在庫をさばくために行われるセール
- 値下げで利益を減らして売り上げを伸ばすために行われるセール
- セール用の商品を販売するセール
- 記念で行われるセール
- 購入価格に応じたポイントが付与されるセール
- 一定の条件を満たした客に行われるセール
- 真の「お得」は自分の購入理由にある
- お得は自分の必要性にあるのに、セールを購入理由にしがち
- 自分が必要とするものを把握する
- 自分が本当に欲しい&必要なものを手に入れるとお得だと感じる
- 安いを理由に手に入れると、未練が残る
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、
「そもそもお得ってどんなこと?」
というような節約に通じるお得についてお話ししました。参考になればうれしいです。