はじめに
今回は、「お金がたまる人vsお金が貯まらない人の違い」についてお話します。
お金がたまる人vsお金が貯まらない人の違い
「お金がたまる人」と「お金が貯まらない人」はそもそも何が違うのでしょうか。
生まれの環境の影響?
お金の有無を考えるとき、もともとの生まれの環境が指摘されることがあります。具体的にはいわゆる「親ガチャ」という言葉がありますが、この言葉には経済力も含まれていると考えられます。
親がお金持ちで、お金の管理が上手な人の場合、その子供は影響を受けるので同じくお金持ちになる確率は高いといえます。
いっぽうで親がしっかりしていても、子供はまるで逆もあるし、親がだらしなくてお金がなくても、子供はしっかりしているケースもあります。
確率的には親の影響は少なくないともいえますが、それが決定的なものでないことは確かです。
「他人の影響を受けやすい人」はお金が貯まりにくい
それではどのような人が、お金がたまりにくいのでしょうか。それは第一に他人の影響を受けやすい人は注意が必要だと考えます。
もちろん人は、生まれた瞬間から親という自分以外のある意味他人をまねして成長します。だから他人(身内含む)の影響と無縁ではいられません。
いっぽうである程度の年齢になったならば、自分の視点を持つことが不可欠だといえるでしょう。
生まれ育った環境が恵まれている場合は、良い点は何かを意識する。恵まれていないと感じたならば、問題点を意識して改善する。このような対策をとることができます。
世の中の価値観を追えばお金が出るのに終わりがない
なぜならば、世の中には多様な視点があるので、他人の影響を受けているときりがないからです。
例えば、
「連休は旅行に行くものだ」
という視点に影響されればまとまった支出が出ます。
「いつも洋服は流行を追わなくてはならない」
という視点に影響されれば、洋服はどんなに減らしても「これで終わり」がありません。
「子供は塾に通わせるべきだ」
という環境にいれば多大な教育費がかかります。
「ファミリーは車を持つべき」
という意識を持てば、終わりのない車両関係費にほんろうされます。
「女性は若くてこそ価値がある」
という価値観に染まれば、進む老いに焦りを覚え、高額な美容関係費を投じる羽目になります。
「持ち家がないと貧乏と思われる」
と思えば、まとまったお金が飛んでいきます。
「人は人」、「自分は自分」と思えばお金は貯まる
「人は人」、「自分は自分」と思えればお金は貯まります。もちろん、自分が必要だと思えば家を買ってもいいのです。
子供に多額の教育費をかけようが、旅行に行こうが車を買おうがかまいません。問題は、それを実行したり手に入れるときの動機にあります。
例えば我が家の資金が10あるとして、普通は教育費にかける割合が2だとしても、自分たちの価値観が5かけてもいい、と思うならそれでいいのです。
旅行も洋服も家も車も同じように、動機が自分たちの価値観に成り立っていてかつ、家計として破綻しないことが前提の範囲ならその使用する配分は自分なりでいいのです。
ところが自分たちの経済状況を考えていなかったり、本当は教育費にお金をかけても、どうも子供の興味が薄いとか、実は無駄に終わりそうだとか、本心では現実が見えることがあるのではないでしょうか。
この場合は、教育費に多大なお金をかけることに慎重になったほうがいいでしょう。
自分の真実を見極める
ある程度年齢が若い場合は、だれでも自分の将来に大きな可能性を見出したいものです。確かにそれは間違いではないし、可能性を信じて進むことは必要でしょう。
環境が厳しいにも関わらず、努力で切磋琢磨した人もいるでしょう。一方で努力で向上できたと感じるならば、それを続行してもよいですが、
ある程度親や親族(血縁者)の傾向の域を大幅に超えることはない現実もあるかもしれません。
このように感じた場合は、無理をしないこともお金を無駄に消費しない対策になりえます。
あきらめる
このような理想と現実の境目については、私のように50代半ばにもなれば、受け止める余裕がでます。これはあきらめでもありますが、あきらめというのは決して悪いことではありません。
お金がたまる人というのは、あきらめて生きることをうまくやっている人だと考えます。
無駄に自分や子供に多大な期待をしない。その代り等身大の範囲で、無理なく無駄なく冷静に現実を見て生きるのです。
猫とトラの生活費の違い
理想に向かって進むこと自体は良いのですが、ある程度の時間的期限を設けたほうがいいでしょう。
つまりこれと反対に、お金がたまらない人というのは理想が高い人だといえます。人には無限の可能性があるから、それに向けてお金を惜しまずなりたい自分に向かって突き進むというようなことです。
理想を追うのは自由ですが、猫がトラにはなれません。似てはいても猫は猫でトラはトラなのです。
無理に自分が猫だということを認めずにトラになること追うのは相当に大変です。それよりも猫という現実を認めてしまい、猫の範囲で楽しんだほうが楽です。
トラの生活費はお金がかかりますが、猫の生活費はトラより相当に少ないからです。
さいごに
まとめ
- はじめに
- お金がたまる人vsお金が貯まらない人の違い
- 生まれの環境の影響?
- 「他人の影響を受けやすい人」はお金が貯まりにくい
- 世の中の価値観を追えばお金が出るのに終わりがない
- 「人は人」、「自分は自分」と思えばお金は貯まる
- 自分の真実を見極める
- あきらめる
- 猫とトラの生活費の違い
- さいごに
今回は、「お金がたまる人vsお金が貯まらない人の違い」についてお話しました。お金が貯まらない人は現実を見るのが苦手で、自分に多大な理想を抱き、他人の価値観に影響されやすい人です。
一方で早々に自分という現実を認めて、多大な期待をせずに諦めて暮らせば生活コストは下がり、楽に楽しく生きられます。結果としてお金が貯まりやすい状態になります。
今回の話は100%ではありませんが確率は低くはありません。可能性は誰にでもあるというのは長年言われていることです。でもだいたい、皆さんの多くは現実を知っていると思われます。
多少ショックを受けたかもしれませんが、参考になれば幸いです。