郵便受け室内側には穴が空いています。おそらく新聞や水道の利用明細が入れられたことがすぐ見えるように、ということでしょうね。でも、この便宜上の穴は正直「空いてない方がいいんだけどなあ。」と思います。理由は防犯上と冷気(すきま風)が入り込むからです。
昨年、どきっとした小さな事件(?)がきっかけで
防犯上、何がまずいかと言うと、郵便受けから万が一のぞかれる可能性がある、ということ。「オートロックだから心配ない。」とも言い切れないんですよね。結局は多数の人が出入りするし、オートロックの鍵を持っている外部の人も実はたくさんいるわけで。
昨年だったか、類似の記事を書いたことがあります。それは「オートロックのはずなのに、早朝に玄関先で不審な物音がした。」ということでした。鍵はかかっているのですが、そこで不安になったのは郵便受けだったわけです。
とりあえず侵入されるような心配はないけれど、「郵便受けって以外と無防備だな。」というわけで。日中は玄関先に不審者がたたずんでいたら嫌でも目につきます。防犯カメラもあるから普通に考えれば悪質なことはないはず。でも、そういう段階に至らないような場合は案外見過ごされたり、気付かないでいるかもしれません。
郵便受けの穴を簡単にふさいでみた
というわけで郵便受けのすき間を簡単にふさぎました。昨年までは段ボールをカットして貼っていたのですが、なぜか何かで突き刺したような穴が貫通していたんですね。
その郵便受けに入る物で穴が空くような物と言えば新聞くらいしか考えられません。でも、新聞を入れたときにぶつかって空いたとも考えられません。
で、「これは、もしや・・・」となったわけです。そのときは再び段ボールをカットして交換しただけだったのですが(以来、変化はなし)、先日はもっと簡単で少し確実な方法にしてみました。
クリアホルダを活用
それは「クリアホルダに紙をはさみ、それを貼り付ける。」というもの。段ボールは紙なので尖ったものなら貫通しますが、クリアホルダならそう簡単に穴が空けられることはないでしょう。もし、それでも穴を空けようとしたら、物音がかなりするでしょう。
すきま風も予防できる
しかもすきま風を防ぐこともできます。いえ、物音にしても段ボール紙に空いた穴にしても気のせいかもしれないんです。「気にしすぎ!」と嗤われるかもしれません。でも、用心したってお金が必要なわけでもなく、もしやはり「何か」あった場合には「あ、気付かれてた。」と思わせるだけで抑止力があるというものです。
このクリアホルダはA5サイズです。案外便利なのでこのサイズも持っています。わざわざ買わなくて大丈夫です。はさみでカットしましょう。このサイズの場合はA4コピ用紙を半分に入れてはさみます。準備はこれだけです。
我が家の郵便受けはこのサイズがちょうど良かったです。これを郵便受け内側の穴の空いているところに養生テープで留めました。(養生テープはあると便利。ですがセロハンテープでもいいでしょう。)
ネットで見かけた笑うに笑えない話
昨年、類似の記事を書いたあとネット上で見かけた他の方のお話を読みました。それによると、「郵便受けからののぞき」が実際にあったらしいのです。
で、その方は郵便受けに人の目元のアップ写真を用意したそうです。そしてその写真を郵便受けの外側に向けて貼った。そしたらある日、玄関ドアから
「うわ~びっくりした~~」
という声が聞こえたそう。これは笑ってしまったのですが、でも笑い事じゃないんですよね。
私も一瞬、「同じようにしようかな。」と思いました。でも、とりあえずはやめておきました。「ふさぐだけでも、とりあえずはいいかな。」ということで。真相はわからないし、とりあえずは(万が一、そういうことだったら)下手に相手を刺激しない方がいかな、と考えたのです。何か判明したら段階的に対策をとればいい。というわけで。
簡単にできる防犯対策
防犯対策は気にするとキリがありませんが全く無防備というのも考えものです。だからこのくらいの意識は必要です。
それ以外に気をつけているのは次のようなことです。
1 玄関先に物を一切置かない
玄関先には花も飾らないし、リースなども一切飾りません。花やリースがあることで「ここには怖くない女性が住んでいますよ。」とアピールするになります。戸建ては無理ですが集合住宅なら可能です。
来訪者にはいろんな人がいます。セールス、宗教勧誘。セールスは一度断れば来ませんが、宗教勧誘は一度断ってもかなりきつく言わないとまた来ます。
以前、オートロックではない住まいで、「セールスも来ないみたいだし。」と花やリースを「解禁」して飾った時期があります。そしたらちらほらセールスや宗教の勧誘が来るようになりました。なので再び花やリースなどの飾りを撤去しました。そしたらまた来なくなりました。やはり相手も人の子。誰が住んでいるかわからない家には怖いから近づかないのです。
2 女性物とわかる衣類は内側に干す
暖色系の衣類、女性物は物干しの内側に干します。外側には夫や息子(成人してます)の衣類を干します。今時は暖色系が女性物というわけではありませんが、遠目に目が留まらないようにするのです。
3 ベランダに物を置かない。
ベランダも玄関と同じです。外から見える部分には余計な物を置きません。ピンチ、洗濯干しも使わないときはしまいます。とにかく情報を外部に出さないようにするのです。
4 ダミー鍵穴をつける
可能であればダミーの鍵穴をつけます。貼り付けるだけで二重サッシに見せられます。2重にかぎがついているそのものよりも「この家は用心深い」とアピールすることが効果的なのです。
5 玄関ドアにドアチャイムをつける。
玄関を開け閉めすると音が鳴ります。これで音で気付くことと抑止力になります。小さいお子さんがいる場合は親が知らない間に外に出てしまう事を防止することにもなります。
6 出かけるときに玄関ドア上にセロハンテープを貼っておく。
出かけるとき、玄関ドアの上の壁とドアをまたぐようにしてセロハンテープを貼ります。万が一誰かがドアを開ければ帰宅したときにわかります。
7 タイマーでラジオやテレビをセットする
タイマーを使い、ラジオやテレビの音声が出るようにしておきます。留守がちな年末年始には効果的です。
8 郵便物、新聞、チラシを郵便受けに溜めない
玄関、集合住宅の郵便受け共通です。郵便受けに郵便物などが溜まっているとひと目で留守とわかり危険です。留守ではなくても「だらしない家」と見えて良いことはありません。
チラシ
ふだんは一日一回は中味を確認します。チラシは「チラシお断り」の張り紙をすれば入れられることはないはずです。
郵便物
郵便物は一定期間投函を止めてもらうことができます。
旅行や帰省など、長期間ご不在となる場合は、不在となる期間(最長30日)をあらかじめ不在届により届けていただければ、その期間内に到着した郵便物等は、届出期間終了後に配達にお伺いします。
不在届に必要な物は本人確認書類です。最寄りの郵便局で手続きができます。記入する用紙は郵便局にありますが、郵便局ウェブサイトからダウンロードすることもできます。
新聞
旅行、帰省のときには新聞販売店に連絡をして止めてもらいます。ネット、ファックス、電話などで申し込みできます。止めた間の新聞は保管してもらい配達初日に届けてもらうことができます。
いっそネットで新聞を読む方法に変えることもアリでしょう。
さいごに
いずれも特別な方法ではありません。ですが無防備にならないことで危険をある程度回避できます。
年末年始は家を留守がちにすることも多いはずです。しっかり防犯対策をしましょう。