はじめに
最近の値上げで、価格高騰に皆さんため息をついているかもしれません。
今回は、「値上げにおびえるよりも、家計を守る簡単確実な方法」という話をします。
値上げラッシュ中、最大の敵
このようなとき、ため息をつくのは一時的には仕方ありませんが、それ以上の大敵は、不安から冷静な判断ができなくなることです。
さらに注意が必要なのは、不安に付け込む商法があることです。
実際、
「不安はお金になる」
と言われているのは経済界ではある種の常識です。
不安が支出を増やす
つまりは不安は支出を増やしてしまうのです。
例えば、「値上げにおびえる」という不安を抱けば、余分な備蓄品を買うなどの支出が増えます。
例えば、太りだしたことが気になれば、ダイエットの対策が商売として成り立ちます。
片付けができないことで悩んでいれば、アドバイザーに相談したり、片付け業者に依頼する商売が成り立ちます。
ただし、これらの商売のすべてが、必要のないものとは言えません。人が困っていることを適切なお金を出して助けてもらうことは必要なことだからです。
ただ、なかにはどう考えても不要なものを、必要だと思わせて売るようなケースがあったり、不当に高額な価格で販売しているケースは悪質です。
「値上げ」という現実をまずはうけとめよう
それではどうすれば値上げラッシュに冷静に対応できるのでしょうか。
自分が必要と思うサービスや物を買うにしても、それが適切で本当に必要なことかを冷静に見極める目を持ちましょう。
値上げという現実はもう、変わりそうにありません。なら、その現実を受け止めることが一番大事です。
そのうえで対策できることを実行するほうが現実的です。対策としてできることとしては、第一に無駄な支出を減らすことが有効です。
収入を上げるか?支出を減らすか?
自分の家計を有効に維持する方法としては、大きく2つの方法があります。
- 収入を上げる
- 支出を減らす
支出を減らすほうが確実で簡単
このうち簡単なのは2・支出を減らすことです。支出を減らすといえば、貧乏くさいようなネガティブなイメージを抱く人もいるでしょう。
けれども実際は逆です。無駄な支出に気が付くことができれば、収入が上がらなくても、これまでと同じ生活レベルを維持できます。
収入を上げるのは難しい
収入を上げるには、仕事の仕方を変えたり、転職したり、仕事を増やすなどのアクションが必要です。そしてそれは、うまくいくかわかりません。少なくとも、短期間で増やすことは無理があります。むしろ、そういう話が舞い込んだら「あやしい」と警戒しなくてはなりません。
ガマンのない支出を下げる方法を考える
支出を下げるとはいえ、ガマンや手間が必要なことは、続きません。ではどうすればいいかというと、まずはムダに敏感になることです。
低賃金労働と変わりない節約は非効率的
この場合、お金のムダではなく、時間や手間のムダにも注目すべきです。なぜなら支出を減らしてもそれに伴う手間が大きくては結局、労働をして得た対価と変わりないからです。低賃金労働と変わりない節約は非効率的です。
例えばスーパーのはしご、ふろ水の再利用などは、ある見方では労働の見返りということもできます。
10円安い買い物のために、スーパー移動という労働、この対価は10円です。
風呂水の洗濯へ再利用は、風呂から洗濯機に水を移すという労働の対価です。この場合は水道代分の対価の労働ということになります。もちろん水という資源は有効活用できていますが、雑菌が気になりますので現代の節約としてはよく吟味する必要があります。
一度設定すれば自動的に節約になることを設定する
一番簡単で確実なのは「一度設定すれば自動的に節約になることを設定する」ことです。
例えば
- 振込手数料・・ネットバンキング開設で振込手数料無料枠を使い、振込手数料をゼロ円にする
- 水道光熱の乗り換えを検討する
- ふるさと納税返礼品を手に入れる・・税金を有効に働かせて必要な品物を手に入れる
- 加入している保険を見直す・・不要なら解約する
- サブスクを定期的に見直す・・不要なら解約する
- 確定申告をして払いすぎた税金をしっかり取り戻す・・払いすぎた税金がないか確認する
・・などです。ほかにも考えられる方法はたくさんあります。
消費を見直す
次に必要なのは普段の消費を見直すことです。これにより購入費用を下げることができます。
アルコール、タバコ、スイーツ(チョコ)などの依存性が高い食品を見直すかすっぱりやめる
依存性の高いものは、税金がかかっているものもあります。(アルコール、たばこ)
そのほか、意識されにくいものにはスイーツがあります。スイーツと言ってもケーキなどではなく、チョコレート類も女性の依存性が高い食品です。食べ方によっては、菓子ではなくマイルドドラッグともいわれます。
アルコールやたばこは他人からも自分でも自覚しやすいですが、スイーツもアルコールやたばこと同じく、常習性が高く依存性が高いものです。第一にこのようなものを見直すべきです。
アルコールやたばこは時と場所が限られますが、スイーツは限定されにくい分厄介だといえます。
使う必要のない消費をやめる
洗剤、化粧品、などには使う必要がないのに使っているものがあります。このようなものをやめるだけでも支出が減らせます。
例えば我が家では柔軟剤をやめました。シーズン中1~2回程度使うだけです。
化粧品はいろいろな種類を全部使わなくてもよいのではないでしょうか。例えば
化粧水、乳液、美容液、クリーム、などすべて使わずとも、化粧水と乳液だけでも良いのではないでしょうか。
ティッシュの使い過ぎをやめるなど、やめられることはたくさんあります。
さいごに
今回は、値上げにおびえるよりも、家計を守る簡単確実な方法として、「値上げ」という現実をまずはうけとめて、
- 一度設定すれば自動的に節約になることを設定する
- 消費を見直す
などの話をしました。
まとめ
- はじめに
- 値上げラッシュ中、最大の敵
- 不安が支出を増やす
- 「値上げ」という現実をまずはうけとめよう
- 収入を上げるか?支出を減らすか?
- 支出を減らすほうが確実で簡単
- 収入を上げるのは難しい
- ガマンのない支出を下げる方法を考える
- 一度設定すれば自動的に節約になることを設定する
- 消費を見直す
- さいごに
参考になればさいわいです。