はじめに
今回は皇居周りをぐるっと一周する散歩を紹介します。
「観光はお金がかかるもの」
というイメージがあります。けれどもそれは、過ごし方、使い方次第です。素晴らしいものを見るために、必ずしも大金は必要ありません。むしろゼロ円のもの、こともたくさんあります。
たとえば皇居一周散歩は、それ自体はお金はまったくかかりません。それでいながら、教科書にで見た歴史建造物などを多数目にすることができます。
何かを楽しむことに多くのお金はいらないという事例もかねて紹介します。
(「皇居に行くまでがお金がかかるんです!」というご意見をお持ちになる方もいると思われます。今回の紹介はあくまで一例です。要は「近い場所でも、何かに注目すれば価値あるものに気づき、それが自分だけの観光になる」ということです。)
皇居一周は手軽に名所めぐりができる
出典:国民公園協会
東京は観光名所がたくさんありますが、東京駅からもすぐの皇居を、ぐるっと一周するだけで気軽に名所が見られます。
観光名所をピンポイントで歩くも良いですが、自分の足を使って線で巡ると距離感がつかめますし、思わぬ発見があります。
江戸城の歴史ある史跡、日本の官公庁、大企業のビルなどテレビや本で見ていたものをまのあたりにしませんか?
桜田門駅からスタート
アクセスの都合に合わせて、どこからスタートしてもいいのですが、ランナーのスタートは桜田門付近です。私はいつも、皇居周りの通路に直結している桜田門駅からスタートしています。
ランナーは反時計回りがマナーです。歩行者は特にどっち向きで歩いてもOKです。ランナーと反対周りで歩くほうが接触の危険が少なく安全に歩けると思います。
ランナーの起点は桜田門のもう少し東側で時計がある付近ですが、とりあえずここから時計回りにスタートします。
桜田門・高麗門
出典:国民公園協会 青い矢印追加
井伊直弼が暗殺された桜田門です。桜田門は枡形に2つの門で成り立っています。今見えている門は、桜田門の高麗門です。もひとつの櫓門はゴール時に紹介します。
桜田豪
桜田門の左手には警視庁の建物があります。桜田濠を見ながら進みます。
国会議事堂
左前方に国会議事堂が見えます。はっきり見えるわけではなく、皇居周りを歩いていると街路樹で気が付かずに通り過ぎてしまうので注意して見てください。
三宅坂
この辺を時計回りに歩くとゆるい坂になっていることに気が付きます。この辺は三宅坂と呼ばれています。由来は隼町4番、最高裁判所付近に三河田原藩主、三宅家の上屋敷があったことに由来しているそうです。
国立劇場
左手に国立劇場が見えてきます。現在国立劇場は閉館されており、再開場は2029年秋の見込みだそうです。
半蔵門
出典:国民公園協会 青い矢印追加
半蔵門から左に伸びる国道20号の正面にあります。目の前の道を5キロ弱歩くと新宿駅に通じています。大手門とは正反対の位置にあります。
江戸時代、緊急時には甲州(現在の山梨県)に避難するためにこちらに門が向けられています。また、皇族方の出入りに使われるため門のそばまではいけません。
半蔵門交差点
国道20号、新宿方面。半蔵門から見る眺め
千鳥ヶ淵公園・半蔵豪前
千鳥ヶ淵公園・半蔵豪前の通路を進みます。この通路はせまいので混雑しているときは右手の千鳥ヶ淵公園内を進んでもよいです。千鳥ヶ淵公園はお花見シーズンはたくさんの人でにぎわいます。
英国大使館
千鳥ヶ淵公園の向かいには英国大使館があります。
代官山通り
出典:国民公園協会 青い矢印追加
千鳥ヶ淵公園が終わるところから右折します。代官山通りといいます。お花見シーズンにここから見える濠の眺めはきれいです。
東京国立近代美術工芸館
近くにある東京国立近代美術館の分館です。陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィック・デザインなど展示しています。
建物は、明治43年、陸軍技師の田村鎮(やすし)氏設計。当時の近衛師団司令部庁舎を、美術館仕様に改修。昭和52(1977)年、東京国立近代美術館工芸館として開館。
乾門
乾門は江戸時代にはなかったそうです。もともと坂下門の内側にあった西の丸裏門を、1888年(明治21年)、明治宮殿造営の際に移設されています。
乾門付近から見た景色
乾門を過ぎると横断歩道などが見えてきます。
北桔橋門(きたはねばしもん)
北桔橋門(きたはねばしもん)は、江戸城天守台北側と北の丸方面をつなぐ城門です。
国立近代美術館
皇居反対側に国立近代美術館が見えてきます。個人的には一番リピートが多い美術館です。最近は行っていませんが。
竹橋
竹橋の由来はとして、初めは竹で編んだ橋が架かっていたからだそうです。奥に見えるのはパレスサイドビルです。毎日新聞社などが入っています。飲食店が多数入っているので、おなかがすいたらそちらに立ち寄りもいいでしょう。
日本の道100選・内堀通り碑
日本の道100選・内堀通り碑があります。
日本の道100選とは、1986年~1987年に制定されたそうです。主催は、建設省と「道の日実行委員会」によるもの。「日本の特色ある優れた道路104本」が指定されているそうです。
皇居前の内堀通りはその中の一つに選ばれているようですね。100と言いながら100に収まりきらなかった(104本)ようです。
皇居周辺歩道利用マナーの看板
皇居周辺歩道利用マナーの看板があります。
大手門
出典:国民公園協会 青い矢印追加
大手門は江戸城の正門です。参勤交代で江戸滞在の大名は、ここから「出勤」していました。
東京駅丸の内口駅舎
東京駅丸の内駅舎の正面に位置するのは東京駅丸の内駅舎です。この通りは行幸通りといいます。
赤レンガ造りの東京駅丸の内口駅舎はの正式名称は「東京駅丸ノ内本屋」です。2003年、国の重要文化財に指定されました。
皇居一周は、東京駅からスタート&ゴールをしてもいいですね。
桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)
桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)は、江戸城の防衛のための建物です。「櫓」は、出窓部分から「石落し」と呼ばれる個所があったりや鉄砲、矢用の挟間(ざま)などを備えているそうです。
皇居外苑
この辺りは道幅がかなり広く、歩き自体はちょっと退屈する区間です。視界に見えるビル群の多くは名の知れた日本を代表する企業のビルばかりです。
二重橋
出典:国民公園協会 青い矢印追加
通称二重橋には、手前遠くに2つの橋が架けられています。広場から見て奥側にある橋が「正門鉄橋」で、みんなが二重橋だと思っているこの写真の橋(手前の橋)が「正門石橋」といいます。
「二重橋」は二つの橋の総称だと思われている、もしくは手前の橋の名前だと思われています。「二重橋」とは、奥にある「正門鉄橋」のこです。(この写真では見えません)
2024年2月23日のこの記事を書いている今は、ちょうど天皇誕生日です。テレビでは一般参賀の様子が映し出されていました。一般参賀はこの写真の橋を通っていくようです。
この写真を撮影した日、広場にテントが準備されていたのは、天皇誕生日の一般参賀の記帳のためだったようです。前日などではなく、結構早くに用意されているのですね。
桜田門・櫓門
ゴールです。見えているのは桜田門の2つ目の門、櫓門です。
ランナーの多くがここでスタートします。時計も設置されています。今回紹介した皇居一周ウォーキングは、アップルウォッチで計測したところ、ぴったり5㎞でした。
かかった時間はちょうど90分です。ペースはゆっくりでしたので、もっと早く歩けば1時間ちょっとでゴールできると思います。
見学をゆっくりしたら、もう少しかかります。
費用はほとんどかからない
- 皇居一周散歩は、それ自体、費用は掛かりません。体力に合わせて歩きましょう。
- ただし飲み物は持参したほうが良いです。帽子をかぶったほうが良いでしょう。
- トイレはちょこちょこありますので、あまり心配はいりません。
- 途中でリタイヤしたくなったときは、近くの駅を利用しましょう。
ちなみにこの日は、自宅から水を持参して、帰りに駅そば560円くらいのを食べて帰りました。
まとめ
タイトルはリンクです。もう一度読みたいか所に戻れます。
- はじめに
- 皇居一周は手軽に名所めぐりができる
- 桜田門駅からスタート
- 桜田門・高麗門
- 桜田豪
- 国会議事堂
- 三宅坂
- 国立劇場
- 半蔵門
- 半蔵門交差点
- 千鳥ヶ淵公園・半蔵豪前
- 英国大使館
- 代官山通り
- 東京国立近代美術工芸館
- 乾門
- 乾門付近から見た景色
- 北桔橋門(きたはねばしもん)
- 国立近代美術館
- 竹橋
- 日本の道100選・内堀通り碑
- 皇居周辺歩道利用マナーの看板
- 大手門
- 東京駅丸の内口駅舎
- 桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)
- 皇居外苑
- 二重橋
- 桜田門・櫓門
- 費用はほとんどかからない
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「皇居一周大人の遠足、お手軽ゼロ円散歩・江戸城の歴史ある史跡、官公庁などの建物をまぢかに見る小さな旅」という皇居を一周歩く散歩を紹介しました。部分的に歩くのも良いですし、参考になればさいわいです。