はじめに
3月8日に、クレジットカードによる投資信託積立上限が、5万円から10万に引き上げられました。
上限を最大に生かせば、クレジットカード利用のポイントが増えますので、よりお得になります。
クレジットカードで積立できたの?
新NISAの積立はクレジットカードを利用できます。ただしそれには上限がありました。月額5万円でした。
ところが新NISAのつみたて投資枠は、月額10万円が上限のため、全額をクレカでつみたてしたくても5万円までしか利用できなかったわけです。
ところが今年、改正され月額10万円、つまりつみたて投資枠の限度額いっぱいをクレカで積立できるようになります。
クレカ積立可能な金融機関、実施してない金融機関あり
ただし、クレカ積立を採用している、していない金融機関があります。また、クレカ積立を実施していても、改正後の限度額が反映される時期や、限度額いっぱいまで実施するかどうかは、各金融機関によって差があります。
ちなみに主な金融機関のクレカ積み立て実施状況は以下の通りです。(記事執筆時現在)
2024年3月10日時点のクレカ積み立て実施状況
SBI証券
出典 SBI証券
SBI証券は、クレカ積立上限アップの表明はしていますが、詳細についてはまだ正式発表はしていません。
SBI証券利用者は多いと思われますので、正確な条件などは気になるところです。
楽天証券
出典 楽天証券
楽天証券はいち早く具体的な内容を公表しています。楽天証券を利用している、これから利用を検討している方は、条件を確認して取り組みたいですね。
マネックス証券
出典 マネックス証券
マネックス証券も、具体的な変更内容を公表しています。まだ、買い付け申し込み初日は予定の状態ですが、確定するまでもう少しのようです。
auカブコム証券
出典 auカブコム証券
auカブコム証券も変更内容を明確に公表しています。
クレカ積立の注意点
もともとクレカ積立を実施していた金融機関は、そのまま上限を10万円に引き上げる方向ではあるようです。
ただし注意点としては、クレカ積立を実施していても利用できるクレジットカードの種類が限定されているケースです。松井証券はそもそもクレカ積立を実施していません。
例えばauカブコム証券は、au PAY カード、au PAY ゴールドカードのみです。ほかの金融機関も、利用できるカードの種類を確認してから開始しましょう。
また家族カードは利用できません。家族カードを利用すると、贈与とみなされる場合があります。
また、クレジットカードのポイント付与率が変更になる可能性もあるので、よく確認して開始しましょう。
クレカ積立の上限は引き上げられましたが、内容は各金融機関によって差があるので、確認を忘れないようにしましょう。
クレカ積立のメリット
そもそもですがクレカ積立のメリットは何でしょうか。それは何といっても付与されるポイント獲得です。
また、各金融機関を相性のいいクレジットカードを利用すると付与されるポイントの割合が多くなります。
例えばSBI証券の場合、三井住友カードでクレカ積立をすると最大5.0%のポイントが付与されます。(※三井住友カードプラチナプリファードで積立をした場合)です。
通常のクレカポイント付与率は1.0%なので、よりお得度が高まるためには相性のいいクレカを利用することがかなめとなります。
同じ金融商品を買っても、クレジットカードを挟むことでさらにお得度が高まります。これまではその上限が月5万円でしたが、限度額目いっぱい使えば付与ポイントも多くなります。
ただし付与ポイント割合は、金額によって変わる場合もあります。その辺はよく確認しましょう。
このほか、毎月自動で引き落としがされるので手間がいらない点があります。
クレカ積立のデメリット
クレカ積立てのデメリットは以下の通りです。
積立設定日が限られる
毎月一回などの決まった日にしか設定できない。毎日積み立てや毎週積み立てのような積み立て設定ができません。
けれどもこの差は大きいものではないので、特に何らかの考えがある方以外は問題ないかと思います。
クレジットカードの利用残高を管理する必要がある
当たり前のことですが、クレジットカードの利用代金が引き落される銀行口座に、必要な資金を引き落とし日までに入金しておく必要があります。
また、クレジットカードの5年に一回程度の切り替え日に、登録情報などをきちんと更新しておく必要があります。
ただしこれはクレカ積立に限ったことではなくて、クレジットカード利用全般に共通した注意点です。とはいえ、うっかりしないようにしましょう。
まとめ
さいごに
今回は「新NISA開始を受けて、ついにクレカ積立上限が5万→10万にアップ!クレカ積立のメリットデメリットと注意点」という話をしました。
参考になればさいわいです。