簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。FP。合理的な家事、家計管理、少ない服で暮らす、お金、節約、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる。

GWは、○○○と○○○の違いを意識して、効果的なお金の使い方を見直し、節約しつつも幸せになれる一大チャンス!



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

GWがまじかに迫っています。実はこの期間、○○〇と○○○の違いを意識することで、最大限の真の幸せを得る絶好の一大チャンスなのです。

今回は、GWを機会にした、真の幸せを得つつ、効果的なお金の使い方を紹介します。

GWは、非地位財、本質的な幸福を再確認する一大チャンス!

○○○と○○○の答えは地位財と非地位財です。

GWは、休みが多いので、その過ごし方でその人の価値観が問われるときです。

GWの過ごし方は、その人の価値観を大きく反映します。同時に休日は、「余暇、愛情、健康、自由、自主性、良質な環境」といった人の本質的な喜びを実現できる期間でもあります。

一方で休暇にも関わらず、その過ごし方に他者からの視点や、賞賛などが意識に入りすぎると、その休暇は地位財的過ごし方であり、後で疲労と後悔などの気持ちが大きくなります。

現実的な地位財と非地位財に投じる結果の違い

自分が計画しているGWは、果たして地位財、非地位財、どちらに属するのでしょうか。今一度立ち止まり考えてみましょう。

また、現実的なこととして、地位財の消費割合が多い場合、多大なお金を投じても全く幸福感を得られないという負のスパイラルにはまります。

ところが投じた直後は、一時的でも満足を得るのでなかなか本質に気づきにくいのです。

一方で非地位財に投じたお金は、本質的な幸せにつながるので、その効果が持続します。そのため、金額の大小にかかわらず満足感が大きく、大きな幸福感を得られると特徴があります。

生きるための支出以外に、人が大金を投じる理由

物価高がとまらず、収入が上がらない。一部の富裕層は、最近の日本の株高の恩恵を受けているかもしれませんが、多数の庶民は厳しい現実を目の当たりにしています。

それでも人は生きるための消費活動、つまり食べる、寝る、着るといった基本的な活動を全うするためには、ある程度のお金を使います。

庶民でも庶民なりに、その社会では階級があり、互いの差異に一喜一憂している様子が繰り広げられています。

けれども生きるためだけの消費では、満足できないのが人間という生き物です。

食に関しては、おもてなし、特別な日のごちそう、おいしいという感覚を味わう食などがあります。

例えばお客さんが来た時に、普段は食べない豪勢な食事をふるまったり、誕生日にはケーキでお祝いしたり、おなかはすいていなくてもスイーツやチョコを食べるようなことがあります。

純粋なおもてなしの気持ちなのか、それとも相手によく思われたいがための、見栄が入り組んだものなのか、いまひとつ見直す必要があります。

見栄を張りすぎて用意した食事は、地位財の消費です。GW中は人が集まり食事をする機会が増えます。その場合でも地位財、非地位財の違いがあります。

服飾

服や服飾雑貨に関しては単に防寒、暑さから身を守ったり、ケガ、衝撃、視線から身を守るという効果だけではありません。

気分転換を図ったり、他人によりよく自分を見せるという目的があるケースは多々あります。

最低限の衣服は実用と清潔をクリアすれば合格ですが、多くの人は増えすぎた服に悲鳴をあげています。

それは服をまとうことで、自分を実際以上に見せたいという、地位財としての消費が入り込んでいることはよくあるでしょう。

もちろん、ある程度の小さな見栄は、マナーという意味でも不可欠です。けれども度を越してしまうと、服の持ちすぎ買いすぎでお金もスペースも無駄にすることになります。

睡眠

睡眠に関しては、単に眠ればいいというものではなく、より感触が良いふかふかの寝具を使うなどもあります。

睡眠を得るために家という場が必要ですが、これもまた、目に見えるのでどんな場所に住んでいるかが、ステータスとして利用されることがあります。

そしてこれらの生きる目的以外の消費活動はしばしば、他人と自分の違いを意識することになり、優越感に浸ったり反対に惨めな気持ちになるなどの感覚におそわれることがあります。

GW中に友人知人の家を訪問したとき、立地や見た目の印象だけで良しあしを判断すると、時に地位財を求める気持ちが刺激されます。

自分が求める安眠は、非地位財です。

そこで自分が他人より優れていることを示すために、お金を多く投じることがあるのが、人間という生き物なのです。

地位財と非地位財の原点

先ほど話したような、「自分が他人より優れていることを示すために、お金を多く投じること」に関する消費活動と、それ以外の消費活動のちがいは、「地位財」と「非地位財」という言葉で説明することができます。

この2つの言葉は、経済学者のロバート・H・フランク が、「幸せとお金の経済学」という著書の中で紹介しているものです。

これはもともと、ウォークウィック大学教授のフレッド・ハーシュ「局地的材」に由来しているそうです。「本来は、供給に限りがあり、『相対的に所得が高い人のみが入手できる財』」を指したそうです。

ですがロバート・H・フランク が、この考えを受け継ぎつつ新たな解釈と概念を加えたのが、現在公開されている「地位財」の意味とされています。

  1. フレッド・ハーシュの「局地的材」・・「本来は、供給に限りがあり、『相対的に所得が高い人のみが入手できる財』」
  2. ロバート・H・フランク の「地位財」・・他者と比較相違で満足できる財

両者の違いは時代の流れも関係していることでしょう。従来は「供給に限りがあり、『相対的に所得が高い人のみが入手できる財』」が頻繁にあったのでしょうが、現代では、庶民でも、お金を貯めて、まとまったお金さえ用意すれば、大抵のものは手に入れることができます。

地位財と非地位財とは

地位財と非地位財とは、簡単に言えば以下のように分けることができます。

地位財

地位財・・他者との比較で満足する財

例:所得、社会的地位、学歴、車、家、高価な服飾品

非地位財

非地位財・・本質的な、それ自体の価値に喜びを得るもの

例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、良質な環境、

地位財と非地位財の違い

地位財と非地位財の違いは、以下の通りです。

地位財

地位財は他者の視点や価値観、比較が重要です。自分が相手と比較していかに優れているか、優位な位置にあるかを確認して、自分が優位であると感じられることで、満足を得ます。

地位財のメリット

地位財のこうした他者との比較は、競争が働くことになります。地位財はとかくデメリットが強調される面が多いのですが、実はそうではありません。競争は良い面と良くない面の両方を持ち合わせています。

良い面は、競争に勝つことを意識するうちに、自分の実力を最大限に発揮できる原動力になることです。また、競争に勝つために努力をすることもあり、その過程と結果がその人の成長や生きる上での意味、充実感、活力、競争に負けた相手の立場や気持ちを思いやる機会になることがあります。

競争といえば、よくないイメージがありますが、互いの競争相手同志で良い競争をして、互いに高めあうような関係性であれば、競争は決して悪いものばかりではありません。

例えば運動会の徒競走で、一人でばくぜんと走るよりも、ほかの子供と走るほうが、自分より速く走る子供を追っているうちに、いつもより早いタイムで走ることができているなどは誰にでも経験があるでしょう。

徒競走で早く走るために必死に練習した結果、良いライバルに勝ったり負けたりを経験します。

勝った場合はその勝利に酔いしれるばかりではなく、勝てた要因、勝てはしたが、今後見直すべき要因などを自己分析するなどの機会に恵まれます。

また、負けた友人や仲間の気持ちを鑑みて発する言葉や態度などは非常に難しいわけですが、これは相手の気持ちや立場を推測する上での経験になります。

地位財のデメリット

一方で、地位財のデメリットです。第一に、他者との比較で得られた満足は長続きしません。理由は常に、上には上がいるからです。また、終わりもありません。一時的に満足をしても、またすぐに別の比較対象があらわれます。

例えば、友人が持っているブランド物の財布を見て、自分がそれよりも高価なブランドの財布を買ったとします。

買った直後は満足しますが、友人がまたすぐに新作のもっと高価な財布を買った場合、自分の心中は穏やかでいられない、ということが起きます。

そのほか、比較の対象は子供の成績や学歴、夫の勤務先、収入、住んでいる場所、乗っている車の車種・・といったあらゆることが対象になります。

これでは心が落ち着く暇がありません。

非地位財はお金を使わないことではない

一方で非地位財は、他者との比較はまるで関係ありません。また、お金を使うか使わないかというそのものが対象でもありません。

誤解されがちなのは、「非地位財はお金を使わないことだ」ということです。非地位財を満足させるために、低コストであるに越したことはありませんが、それ自体を重視するのではありません。

もちろん、結果として多くのお金を使わない傾向にありますが、それが非地位財の定義ではないということです。

例えばGWはお金を使わず、近所の公園で過ごすのでもよいですが、海外旅行に行くことも非地位財の消費活動です。大事なのはその動機と理由です。

極端な話、ほとんどお金を使わず、近所の公園で過ごして使ったお金はコンビニで買ったサンドイッチだけだとしましょう。それでも

「GWに何かレジャーをしないと、恥ずかしいからとりあえず公園にでも行く」

という気持ちで買ったコンビニのサンドイッチは、たとえ数百円でも地位財の消費です。

これは極端な例ですが、地位財は多くのお金を必要として、非地位財は多くのお金を必要としないことではありません。

お金を使うかどうかではなく、その動機が他者との比較と、視線を意識するかどうかにあるかどうかなのです。

GWは非地位財を高めるチャンス

GWは、非地位財を高めるチャンスです。例えば、これまでの自分を見直し、地位財の獲得を目的にして得たものを思い切って手放してはどうでしょうか。

たとえば、優越感を得るために買った高価な服、バッグ、アクセサリー、靴、時計、食器、飾り物などです。

友人と思ってきた人との会話の中に時々、マウンティング的な発言があるのを感じていたのであれば、地位財の購入に走りがちになるので、距離を置くことを検討しましょう。

地位財の消費に走る人の理由

地位財の消費に走る人の傾向として、素の自分に対する自信が低いことも要因に挙げられます。

例えば、周囲の人よりも収入が少ないことにコンプレックスを感じているとします。この場合は、身に着ける服や持ち物で自分の収入が決して低くないことをアピールするわけです。

そのほか、学歴、出身地、子供の成績、運動能力、といったあらゆる事柄が地位財の比較対象になりえます。

こうした比較にはまってしまうと、その人はもう、不安でいてもたってもいられなくなります。

すでに幸せは手にしているにも関わらず、常に自分が見劣りしないかどうかっとびくつき、おびえることになります。

まとめ

さいごに

 今回はGWをきっかけにして自分の消費を地位財、非地位財に分けることを意識して、単なる地位欲であった消費を見直す提案をしました。

地位財は求めてもキリがなく、いつも不安に駆られる元凶になりがちです。

そこで本質的な幸福の在り方ともいえる、非地位財を重視する価値観を大切にすることがこれからのライフスタイルを充実させることにつながります。

またお金の不安を抱く人は多いですが、非地位財を追求する生き方に変えることで、そのような不安と距離をおくことができます。

まとまった連休のあるGWは、家族との過ごし方関係、住環境など、非地位財を充実させるに画期的な時期です。

単に旅行や外出を試みるのではなく、非地位財を高めるような過ごし方を選んで行動しましょう。

参考になれば幸いです。