はじめに
今回は、投資を一切利用しない、普通の銀行預金を利用するだけの資産形成法を紹介します。
「土俵の真ん中で相撲をとる」
この名言は「経営の神様」と言われる稲盛和夫氏が言った言葉です。氏は、日本の実業家で、京セラやKDDIを創業した方です。
これはつまり、常に土俵際だという気持ちであたることで、余裕とゆとりをもってことに当たることを意味します。
この心構えを、私たちはあらゆることに応用できます。
例えば最近不安視されている、お金周りのことも同じです。
最悪を想定して生活する
お金周りのことも、普段から「最悪」を想定して、土俵際だと思って準備して生活するんです。
具体的には、収入の一部を貯蓄に回して将来の万が一に備えることです。
お金が入ったら、給料日に散在することは決してしない。特に給料日直後こそ、質素に警戒して生活するんです。
そして給料日の翌日に定期積金を自動引き落としで設定します。すると給料日の翌日口座に残るのは、貯蓄の差し引きをとった後になります。
給料日直後は警戒する
この金額の範囲で一か月生活するわけですが、ここでも気を抜いてはいけません。給料日直後の、25~翌1日は特に注意してお金を使います。
この時期にスーパーマーケットに行くと、みんな気が大きくなりたくさん買い物しています。
だからこの期間はあまりスーパーにはいかないほうがいい。ネットスーパーが利用できるなら、そうしましょう。
もしくはできるだけ地味で小さいスーパーマーケットに行き、必要最低限の買い物をします。
楽しみの買い物は給料日前に行う
でも、こう思うでしょう。
「それでは楽しみがない。何のために働いているかわからなくなる。」
確かにそうです。それはお金を使うタイミングを、ほかの人と違う時期にすることです。
一般的に多くの人は給料日直後にたくさんお金を使います。そして、給料日前の20日過ぎになるとお金が底をついてくるので、質素になります。
このように使うのではなく逆です。
つまり、給料日直後は質素に暮らし、予算内で生活できたら、晴れて給料日直前にちょっとゆとりのある買い物をするんです。
そうすると、給料日前にお金が足りなくなることはありません。心にも余裕を持てます。
地味でシンプルなお金の使い方の習慣ですが、このようなサイクルをすることで
「必要なお金が足りない」
とならずに済みます。
全部使い切らずに取り分ける
収入が入ったら、すべてを使い切らないようにします。冒頭で述べた定期積金もそうですが、それ以外も臨時収入が入ったら同じように取り分けます。
臨時収入のほか、行政や国から出る補助金もあるでしょう。
このようなお金も、なかったものとして貯金します。
例えば子供はお金がかかりますが、
- お祝い金
- 児童手当
などすべて貯蓄します。すると子供が進学時に必要な教育資金の原資になります。
ところが入金したこれらのお金をその都度無計画に使ってしまうと、まとまったお金が必要な時に「お金がない」となります。
見栄のために過剰な習い事や被服費にお金をかけすぎると、かんじんなときに必要な資金が枯渇します。
そのようなことがないように、臨時収入等をしっかり活かしていきましょう。
たとえ少額でもコツコツの力は大きい
たとえ少額でもコツコツの力は偉大です。例えば月3千円程度の少額なお金を、ためた場合何もしなければ何も残りませんが、10年たてば36万円になります。
仮に子供が生まれてすぐに、月3千円の積み立てを開始したとします。18歳になる18年間積み立てた場合は、648,000にもなります。
月5千円なら108万円!です。
3千円や5千円は、油断すると何に使ったかわからないうちに消えるお金です。ユニクロで洋服を1~2枚買えばあっという間に消えます。
仕事帰りにコンビニでコーヒーとスイーツを数回買うだけで消えるお金です。
ところがちょっとした無駄をやめるだけで、まとまったお金を無理なく作れるんです。
しかも投資ではないので、値動きにおろおろしないで済みます。
まとめ
さいごに
意外とまとまったお金を作るのは難しいことはありません。
まずは給料日直後に散在するのをやめることです。
楽しみの買い物は予算死守できたら、晴れて給料日前に予算内で行います。
そして収入の一部を取り分けるだけです。
基本は定期積金の自動引き落としで半強制的に貯金します。
それ以外は臨時収入はないものとして貯蓄。
また無理がない範囲の少額もあわせて積み立てしていく。
そうすると時間が味方して数年後にはまとまった資金が生まれます。
一見、難しいと思われる資産形成ですが、投資を利用しない場合でもこのように可能です。
参考になればうれしいです。