はじめに
値上げラッシュをきっかけに、節約の話ばかりでストレスがたまっていると思います。
そこで今回は、
「思いっきり安心してお金を使う方法」
を紹介します。
「お金を使う方法」をきちんと考える
「節約志向のこの時期に『お金を使う方法』だなんて、頭おかしいんじゃないの?」
・・と思われたアナタ、はい確かにそうです。
けれども生きている以上はご飯を食べないといけませんし、住む場所が必要ですし、着るもの、身の回りのシャンプーや洗剤、教育のためのお金など、お金はどうしたって必要だし使わないといけないんですよね。
ここでいうところの「お金を使う」は、そのような必要なお金も含みます。でも必要な支出だけでは人は生きられませんから、たまの旅行やちょっとした外食など楽しみのためのお金も含んでいます。
お金のことは避けて通れません。だから見て見ぬふりをしないできちんと考えることが必要で第一歩なんです。
お金の不安はどこから来る?
それではお金のことを、きちんと考えてみましょう。
そもそもですが、お金の不安はどこから来るのでしょうか。それは将来のことがよくわからないからなんですね。
確かに先のことはだれにもわかりません。
予測できることは多い
けれども例えば、子供がいれば、いずれ幼稚園に入ったり、小学校に入り、進学して育っていくことは明白なわけですよね。
20代を過ぎれば、「もしかしたらそろそろ結婚するかもしれない」と誰しも考えます。実際に20代半ばくらいになって、結婚をする人は増えてきます。そうしたら結婚のために必要なお金のことを考えることは現実です。
独身の人でも、例えば転職や退職を考えているとします。その場合はこれからの収入減をどうするかを考えます。貯蓄があるならばその金額により、たとえば
「半年くらいは何とか無収入でも生活できる」
とか、
「最悪、3年は平気」
とか、
「全然貯金ないから、次の転職先を確実に確保しよう、アルバイトをまずはやってみようかな?」
とか、いろいろ検討できることはあるわけです。(一定の条件を満たせば失業保険が出ますから、それを次の仕事に就くまでの生活費に充てるなども考えられますね)
このように人の将来は誰にもわからないことはあるけれど、ある程度予測可能なことって結構多いわけです。
この予測可能なことを、現実問題として向き合うことが不安をなくす近道です。
予測可能な将来をシミュレーションする
同時に生身の人間は、健康な時ばかりではありません。時に病気をします。それから節目にはお祝いのケーキを食べたり、夏休みには旅行や帰省するでしょう。
このように「先のことはわからない」なりにも、ある程度予測できることはあるわけです。
ということは、ある程度予測できることは、対策や準備ができるということです。ですので早速、予測可能なことをシミュレーションしましょう。
ライフイベント表を作ってみよう
自分や家族の今後起こりそうなことについて、年齢と人別、必要なお金を表に書き出します。
これははじめはざっくりとでOKです。時間があるときに修正追加しましょう。
このように書き出していくと、必要なお金が浮き彫りになります。このうち必ず必要なお金について、どのように準備すればいいかも考えておきます。
これは、ライフイベント表の一例です。こんな感じで、その年にお金がかかることを書き出して、必要な金額を書きます。
例えば子供が小学校に入学するとします。入学に必要な費用を計算検討したり、就学中に必要な費用を書き出します。
例えば入学式の着る子供の服、靴、ランドセル、学用品、母親が入学式に着ていく服の費用、習い事を始めるのであればその予算などです。
帰省や旅行の費用、車の購入、家の購入なども考えて書き出します。
このようにして、生活費はいくらかかるのかをシミュレーションするための表を作ります。
将来を「見える化」すると、お金の不安が消える
このように、ライフイベントを見える化すると、「わからない」と思っていた将来の漠然としたお金の不安が消えます。見えないことが見える化されると、不安は消えます。
同時に、お金をどう扱えばいいの変わるので、お金が貯まりやすくなるし、同時に安心して使うべきことには使えるようになります。
目的を持つとお金は貯めやすい
難易度が高いと思われる貯金も、ばくぜんと貯めるよりも目的をもったほうが貯めやすくなります。
貯金には大きく2つの目的に分けられます。
- 将来必要なお金を準備するための貯金(将来使う)
- 老後資金など基本的に貯めるためのお金(原則使わずに貯める)
1については目的別に貯めることをおすすめします。そうすれば、例えば貯金を崩そうと思った場合でも、「住宅購入の頭金」「車買い替え費用」「これは子供の入学式のためのお金。」と思えば引き出す気にはなれません。
一方で必要があって引き出す貯金について。例えば「慶弔費のための貯金」であれば堂々と安心して引き出せますし、急な入院でまとまった費用が必要な場合は(たいていは後で高額医療費を超える分は戻ることは多いですが、差し当たって費用の支払いや、身の回り品、差額ベッド代が必要になることがあります。)旅行や子供の進学費用とは別にしておけば「急な支出のための貯金」から費用を出すことができます。
いっぽうで2の老後資金などの基本的に貯めることが目的のお金については、手を付けずに貯める方向を意識します。
ばくぜんとした貯金はときに、家族にぎりぎりの生活を強いてしまうなど、ストレスをあたえることがあります。
いっぽうで目的別にメリハリのある貯金を意識すれば、楽しくお金を貯めることができます。
まとめ
青い文字は各記事のリンクです。もう一度読みたい記事に、簡単に飛べます。
- はじめに
- 「お金を使う方法」をきちんと考える
- お金の不安はどこから来る?
- 予測できることは多い
- 予測可能な将来をシミュレーションする
- ライフイベント表を作ってみよう
- 将来を「見える化」すると、お金の不安が消える
- 目的を持つとお金は貯めやすい
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、「思いっきり安心してお金を使うためのたった1つの方法」を紹介しました。
安心してお金を使うには、現在~将来にかけてのライフイベントを意識することが大事です。
必要なお金を目的別に分けてあれば、安心して使うことができます。節約意識が高まっている今日この頃ですが、お金はばくぜんと貯めるのではなく、メリハリをきかせた目的意識を持つことが大事です。
そのためには、ばくぜんとお金の不安を抱えるのではなく、予測可能な将来のイベントを見える化します。
ライフイベント表を作り、将来必要なお金をシミュレーションすれば、見えない不安が見えて対策可能なことに様変わりします。皆さんもぜひ、作成してみてください。
参考になればうれしいです。