はじめに
「なかなかお金が貯まらない。」
その理由は〇をもっているせいです。
車が割と好きだった私が手放した理由
実は私(50代女性)、以前は夫とは別に普通自動車を所有しており、女性にしては割と車が好きでした。
自分でオイルを買ってきて自分でオイル交換したり、タイヤ交換を自分でやっていたこともあります。洗車、ワックスがけなどはもちろん、自分でやっていました。
また、車の走行距離は多く、山間部の県境も頻繁に運転していました。以前、夫が近県に転勤になり、しょっちゅう実家に子供を乗せて運転していたのです。
県境を越えるために山間部のカーブの多い運転が必須だったためです。当然、走行距離も頻度も高かったのでした。
けれども十数年前に、夫は東京に移動になりました。そこで支出を減らす目的で思い切って車を最終的に夫婦ともに手放したのです。
もともと、車の運転は好きなほうでしたが、さんざん運転しつくした感があったので、後悔はしていません。
こんな感じで決して車の関心が低かったわけではない私が、車を夫婦ともに手放した理由や効果の体験をお話しします。
その〇の利用頻度を把握しよう
タイトルの〇の答えは車(自動車)です。車は想像以上の金食い虫です。ただし環境によっては、車が必需品というケースもあります。この場合は無理をしないでください。また、車が好きな方も同様です。
さて、一方で車を持っているけれども、実はあまり使っていない。同時に近隣の交通機関の環境は良いという場合があります。
例えば首都圏住まい、子供がある程度成長して、健康上の問題がなく、普段は電車通勤をして、近くにスーパーもあり、車を使うのは休日、わずかな時だけという状態ならば、車を手放せる可能性があります。
先ほども言ったように、我が家では節約を目的に車を手放しましたが、その効果は思った以上でした。
車を持つことで出ていく支出
仮に車を手放すことに成功すれば、多大な支出が浮きますので、その分を貯蓄や資産運用、教育費などにまわすことができます。
実際に車を手放したタイミングは、夫の何度目かの転勤と子供の教育費などが本格的にかかり始めるころです。
では車を持つとどのくらいのお金が出ていくのでしょうか。
あくまで目安ですが、年間では、維持する諸費用が30~50万前後かかります。
- 車検費用(2年に一回)
- 税金
- 駐車場代
- 保険料(自賠責、任意)
- 修理代
- オイル交換などメンテナンス代
- タイヤ交換代(数年おき、寒冷地はスタッドレスタイヤも必要)
- ガソリン代
- 洗車代
- 清掃代
そのほか、車両本体の購入費用があります。車の購入価格の平均は170万円前後で、7年おきに買い替える人が多いようです。
つまり車両本体の費用を1年に換算すると、1年あたり24万円で、ひと月あたり2万円ほど必要になります。
平均的な車を所有すると、毎月6万円くらいのお金が出ていく
以下は目安ですが、車を持つことで必要なお金はひと月当たり6万円必要になります。
車両本体1年あたり 24万円
車の維持費1年あたり 50万
計 74万
ひと月あたり6万円
車の諸費用は毎月、少しずつ出ていきますので、税金や車検の支払い時以外は、それほど大きな支出をしている意識があまり起きません。
また、車の買い替えも7年おきくらいであれば、「頑張って乗りつぶした」と思えるくらいなので、むしろ節約に貢献している感覚を持ってしまうくらいです。
7年に一回だけ車購入のお金が出ていくので、それほど気にしないかもしれません。ただしローンで買えば利子も維持費に加わります。
また。かつての私たち夫婦のように、普通車2台を持っていると×2、つまり2倍の支出になります。
ところが実際は、車を持つだけで1台当たり毎月6万円くらいの支出があります。裏を返せば、車がないだけで、ひと月あたり6万円のお金を浮かせることができるというわけです。
6万円という金額は目安です。実際はもっと高額な車を買ったり、複数台所有していたり、駐車場が高かったりすると、ガソリン代の高騰も加わり支出は増える傾向にあります。
乗る頻度が少なくても車を持つ理由
乗る頻度が少なくても車を持つ方の場合は、以下のような考えがあるでしょう。
- 車を持つのは当たり前
- 車を持っていないと恥ずかしい
- 車を持っていないと、何かあったとき困る
- 年に数回の帰省やレジャーの必要
- 車が好き
- 公共の交通機関が苦手
- 荷物が多い買い物のときに便利、必要
- 周りが車を持っているため「乗せてあげる」と言わせてしまうから
- タクシーが苦手
- 公共の交通機関は時間の縛りがある
地方には割と多いのですが、車を持っていないと貧乏認定されることがあります。また、車で移動せずに徒歩で移動すると不審者扱いされるくらい、レアなパターンということはあります。
また自分は車を手放しても、たまに出かけたときに周りに気を使わせてしまうので、持たざるを得ないことがあります。人づきあいが多い方などはその傾向にあります。
このような数値化できない事情もあるかもしれません。けれども車の利用頻度が多いならまだしも、少ないのに多大な支出を放置してまで上記のことを気にしてしまうのは考えものです。
車が必要な時の代替え策
どんなことでもデメリットや理由を挙げればキリがありません。少々の理由であれば思い切りも必要です。
その代わり代替え策を組み合わせることで、少ない利用頻度をカバーすることもできます。
- 公共の交通機関
- タクシー
- レンタカー
- カーシェアリング
カーシェアリングとは?
登録をした会員間で車を利用できるサービスです。「〇イムズカーシェア」などを見かけると思います。
我が家の補助的車のサービス利用例
例えば車を持たない暮らしをして15年経過した我が家の場合ですが、補助的なサービスとして以下の利用をしています。
- 帰省時の現地移動手段・・レンタカー、タクシー
- 月に1~2回の夫のゴルフ・・カーシェアリング
- 病院(緊急時)・・タクシー
帰省時は滞在後の移動頻度に合わせて、レンタカーかタクシーを利用します。
月に1~2回ある(全くない月もあります。)仕事関係の夫のゴルフへの移動は、カーシェアリングを利用しています。
近隣に何か所かあり、空き状況を見て予約しますが、早めに予約すれば、目と鼻の先に車があるので、自分の車を出し入れする感覚です。
頻度が少ない場合は、車を所有せず必要な時にピンポイントで利用することで、全体として車の費用はわずかで済みます。
車を所有しなくなって痛感する多大なメリット
車を手放して痛感するメリットは以下の通りです。
- 支出が激減する
- 余計な買い物をしなくなる
- 余計な物が増えにくくなる
- 郊外型大型ショッピングモール、アウトレット、ホームセンターに行かなくなる
- 時間を有効活用するようになる
- よく歩くようになる
- 電車移動の魅力を知る
- 自分が事故を起こさなくて済む
- 小さな事故などによる心理的負担がない
- メンテナンスの手間、時間、思考、費用がいらない
車を手放すと時間のゆとりができる
車を手放すと時間の制約ができると思うかもしれませんが、実際は逆です。
電車バスなどを利用するようになると、現地で駐車場を探す手間、時間、駐車場から目的地にへの移動が丸ごといらないので、かえって時間のゆとりができます。
首都圏の多くの施設は駅直結のことが多いので、駐車場を探したり待ち時間などがないため、すぐに行動できます。
車で訪問している場合は当然、帰りも駐車場に行かなければなりませんが、電車などであれば、割と移動がスムーズです。
車を手ばなして分かった解放感
車を手放したとき、あまりの解放感に驚きました。車を持っているときは意識しなかったのですが、何かを所有することって、知らずエネルギーを使っているんですね。
無意識に自分の車のことを考えているんです。
- そろそろ洗車だな
- 駐車場ぎりぎりだけど隣の車にぶつからないかな
- 来年車検だ、どこに依頼しよう
・・など。
車を手ばなすと丸ごといらなくなるので、頭が軽くなりました。
まとめ
- はじめに
- 車が割と好きだった私が手放した理由
- その〇の利用頻度を把握しよう
- 車を持つことで出ていく支出
- 平均的な車を所有すると、毎月6万円くらいのお金が出ていく
- 乗る頻度が少なくても車を持つ理由
- 車が必要な時の代替え策
- 我が家の補助的車のサービス利用例
- 車を所有しなくなって痛感する多大なメリット
- 車を手放すと時間のゆとりができる
- 車を手ばなして分かった解放感
- まとめ
- さいごに
さいごに
車を持っていると支出が大きいのでお金が貯まりにくくなります。車は動く物なので劣化してついには寿命を迎えます。
無駄遣いしないのにお金がたまりにくい理由はいろいろありますが、意外と盲点なのは車所有です。
車が好きな方や、必需品の方はもちろん、この限りではありません。けれども車が実際に多くの支出をもたらす事実を改めて感じている方に参考になればさいわいです。