簡単に暮らせ

ちゃくまのブログ。女性ミニマリスト。FP。合理的な家事、家計管理、少ない服で暮らす、お金、節約、捨て作業のコツ。好きな事をして生きる。

「年収〇万で幸福度限界説」は打ち消された。結局は世の中お金なのか?&そもそも幸福ってなんだ?



こんにちは ちゃくまです。このブログは暮らしに関することをつづっています。

・ミニマリスト的な暮らし方 ・家事を簡単にする工夫 ・お金に関する管理方法(筆者はFPです) ・世間に惑わされない生き方 ・・など。お役に立てたらうれしいです。

はじめに

「年収と幸福度の関係は、1100万円(7.5万ドル)で限界説」

(2024年2月現在、1ドル150円換算)

は近年、打ち消されました

「年収と幸福度」は関連があり

これまでの10数年は、「一定の年収を超えると幸福度が限界に達する説」が定説となっていました。ところが最近の発表では、以前の定説が、打ち消される結果が出ています。

つまりはある条件付きではあるものの、「年収と幸福度は関連がある」ということです。

2010年発表された「年収と幸福度の関係」

プリンストン大学教授のノーベル賞受賞の二人は、ダニエル・カーネマン、アンガス・ディートンらは2010年に「年収と幸福度の関係」について発表していました。

それは年収が1100万円で幸福度が限界に達するという説で、これは長い間定説になっていました。

つまりある程度のお金は幸福度に影響するけれども、一定のラインを超えると幸福度に関連はないということです。

つまり人々は

「7.5万ドルまで稼げばよく、それ以上は無理に稼ぐ必要がない。」

という解釈もできます。これは年収が低い人(大多数の一般庶民)にとっては安堵をもたらす内容でもあります。

「幸せはお金では買えないよね。焦って稼がなくてもいいよ。」

と思えたからです。

やっぱり年収と幸福度は関連がある

ところがカーネマン名誉教授、ディートン名誉教授ら出した新たな研究成果は、一転しました。

「幸福度が低い人は、年収1100万円で幸福度が限界に達する。しかし幸福度が高い人は、年収1100万円を超えても、幸福度が上昇し続ける。

・・というものです。

 

お金がもたらす幸福度

それではなぜ、お金があるほど幸福度が増えるのでしょうか。それはいくつかの理由が考えられます。

第一に、自由度が高まります。十分なお金があれば、居住場所、環境に妥協することが少なくなります。

また、人に頭を下げなくてはならないことも減ります。命と健康はお金で買えないのは明白とはいえ、ある程度までは負担を軽減できます。医療も気兼ねなく高度な医療を受けられますし、差額ベッド代を気にしなくていいので、負担が減ります。

また、使う視点だけではなく、稼ぐ段階でも生きがい、やる気、などの活力を得られる機会が出ます。

どのような手段で収入を得るかはそれぞれでしょうが、運用で増やす場合でも、事業で増やすにしても、いずれも工夫と情報収集が欠かせません。結果、その段階で変化とマンネリがないライフスタイルにつなげやすいということもあるでしょう。

「やっぱりお金なのか?」

ただしこの研究結果は、今度は

「年収1100万で幸福度限界説」

がくつがえされるとなると、今度は別の不安が出てくることになります。

「結局、お金がないと幸福は得られないのか?」

ということです。これについては

「鶏が先か、卵が先か」

でもあると考えます。

そもそもの

「年収1100万で幸福度限界説」

の前提は、幸福度が高いか低いかというものがあるからです。すると

そもそも幸福ってなんだ?

という振出しに戻ります。

そもそも幸福ってなんだ?

「そもそも幸福ってなんだ?」

この問いには古くから名の知れた哲学者などをはじめ、多くの人が考えてきたテーマです。

誰もが求める幸福ですが、その神髄となると明確に答えられる人はいません。誰もが求めるということは、人間の生物としての欲である要素も含んでいることでしょう。

また、その幸福という言葉の背景には、人によっておよぼす範囲がまるで違います。

例えば、初詣で大多数の人は、自分個人か、せいぜい家族など親しい身内の幸福を願い祈願します。

一方で意識が高い人になると、個人の願いは一切しないで、世の中全体のすべての人の幸福を願うことでしょう。

いえ、もしかすると願うということ自体が、その時点で利己的であるということなので、それすら本来はなのかもしれません。

では、何を思えば良いのかというと、それは感謝の気持ちでしょうか。実際はどんなに困難にあっているようでも、実際はかなり多くの幸運に恵まれているというのが、現状でもあるからです。

第一に初もうでに来られる健康、体力、資金、平和な国に住んでいること・・があるだけでも十分すぎる幸運に恵まれています。それに気づくだけでも感謝に値します。

捕捉しますが、ここで言う「感謝」とは、「自分に対して、何らかのメリットをもたらせたこと前提で感じる感謝は別物(例えばお金をもらった・・のようなこと)」だと考えます。

感謝できることに気づけば、幸福度が高くなり、結果として年収を上げることにも積極的になることができます。

さらには年収を上げようとする行為が、ポジティブな心、慈愛の心、行動する意欲などにつながり、幸福度が高まるということではないでしょうか。

さらにはその幸福というものが、自分個人の狭い範囲ではなく、広く広く及ぼすことを意識することが、さらに幸福度を高めるのではないかと考えます。

まとめ

最近の研究結果によれば、

「年収1100万で幸福度は限界説」

は打ち消されました。前提付きですが、つまり単純な解釈をすると、幸福度と年収は関連があるということです。

けれどもここで、今度はジレンマが発生します。それは

「そもそもの幸福とは?」

という人類永遠のテーマともいえる問いです。

この問いについて筆者は

「感謝の気持ちを持てること」

にあると思っています。

さいごに

今回は、

「年収1100万で幸福度は限界説」は打ち消された。結局は世の中お金なのか?&そもそも幸福ってなんだ?

・・という話をしました。参考になれば幸いです。