はじめに
3月を間近に控え、温度差が激しくなる季節到来です。
この時期の悩みは、
「何を着たらいいかわからなくなる」
ことです。事前に買っていた服の出番がなかったり、
「あのアイテムがあれば」
ということがあります。的確に春の服を攻略して、ムダのない買い物をしましょう。
実はかなり不安定な3月の天候
実は3月は、雨が多く、風が強い日や気温が低い日など、目まぐるしい天候の時期です。2023年3月の東京の天候を確認してみましょう。
東京都2023年3月の天候
出典:気象庁
気温が高い日は最高25度を記録するなどもありますが、低い日は4度台など真冬の寒さの日もあります。また、後半は雨の日が多く、気温は朝晩の温度差が大きく、真冬並みの日もあります。
春服の誤算1・思ったより寒い→薄着で風邪をひく
春は店頭に明るい色の服が並びます。ようやく寒い冬が過ぎて暖かい季節が来たと安心します。
けれども実際には、3月の気温は要注意なのです。確かに暖かい日もありますが、それ以上に悪天候や気温が低い日があります。
3月の前半は、3月らしい気温と天候の日が多いです。、そのため
「春が来た!」
と冬服をしまい込み、春の薄着で出かけると後半の不安定な気温のなかで、大変な目にあいます。
日本の気候の傾向は暖かいとはいえ、感じ方は個人差があります。また、本人は寒いと感じず冷えを自覚していなくても、体は不冷えで悲鳴を上げていることがあります。
特に女性は下半身の冷えには注意したいところです。自分で冷えを自覚していなくても、下着などでしっかり保温することを忘れないようにしたいですね。
春の低い気温を表す言葉・花冷え
桜が咲くころに訪れる寒い日のことを「花冷え」といいます。花冷えは長引くと桜の開花が長くなる傾向にあるようです。
この時期はお花見や、進級進学、歓送迎会が行われます。集まりは夜に実施されたり、お花見は屋外で行われたりします。その時の服装が薄着で、風邪をひくこともあります。
桜が咲いて気分は浮かれ気味ですが、天候はとても不安定です。
春服の誤算2・雨が降って服が濡れる、汚れる
2023年の3月下旬、東京は雨の日が多くあったようです。実際、桜が咲く時期は花冷えとともに雨の日も多い印象があります。
けれどもこれは、ある程度意識しないと感じられず、桜が咲いたことで、一気に春の装いで計画を立ててしまいがちです。
ただ寒いだけではなく、雨が降ると服も靴もバッグも濡れます。桜の時期は雨も降りやすいと想定しておいたほうがよさそうです。
春服の誤算3・思ったより風が強い→帽子が飛びやすい、服がはためいて落ちつかない
それから春は、強風が吹きやすい時期です。3月から5月にかけて、急速に発達した低気圧で吹く「春の嵐」のは注意が必要です。
この時期は、台風並みの暴風が吹く可能性もあります。今回の記事では3月の話をしていますが、5月も「メイストーム」という暴風が吹くことがあると覚えておきましょう。
一見、穏やかに思える春の天候ですが、気温と雨だけではなく風という見えない脅威があります。
強風が吹くと、ニットのカーディガンでは風を通しますし、帽子は形状によっては飛ばされやすく、前を開けて着る着流しスタイルは、服が風ではためいて落ち着かないことがあります。
こうしたことは、単なるコーディトでは提案されませんので、注意が必要です。
春服の誤算4・思ったより暑い→厚着で汗をかき体力消耗
先ほどまでは3月に寒い天候についてお話ししました。3月は春とはいえ、寒い日や悪天候には十分注意が必要です。一方で天候はその年で変化します。2024年の傾向はどうでしょうか。
日本気象協会では、2024年1月31日に、「この先2月から4月の平均気温は西日本を中心に平年より高くなる」と予想しています。同時に、事業者に向けて夏物商品の準備を早めに行うように提案しています。
日本気象協会西日本に対して気温が高くなる傾向を示していますが、東日本も似たようになる可能性はあるかもしれません。実際、2024年2月下旬の現在は暖冬です。極端に寒い日は少なく、冬としては過ごしやすい日々です。
けれどもこれは、裏を返せば3月以降、通常より暖かく、いつもの服装では暑くて汗をかき、かえって冷えてしまうということも考えられます。
春服のコツはレイヤードスタイル
春は天候が変わりやすく、想定外が起きがちです。そこで対策としてはレイヤードスタイルがよいでしょう。
レイヤードスタイルとは簡単に言えば重ね着のことです。天候や気温に合わせて衣類を着たり脱いだりすることで、温度調節をします。
ニットのカーディガン、屋外では意外と使いにくい
レイヤードとして思い浮かぶのはカーディガンです。けれどもカーディガンは、ニットの場合屋外で風が吹いている場合の対策には結構苦戦します。
また、ボタンがないボタンレスカーディガンは風が吹くと、はためいて苦労します。
そこで春先のレイヤードスタイルに取り入れるアイテムとして一番外側にはニットのカーディガンを着ないほうがいいでしょう。
電車内やオフィス内など屋内で温度調節するならニットのカーディガンでも大丈夫です。
↓春先の屋内用カーディガンはウールがおすすめ
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帽子は風で飛びにくいものを選ぶ
春になり日差しが強くなると、帽子をかぶることがあります。この場合も風には要注意です。風に飛ばされにくい帽子を選びましょう。
100円ショップで帽子を服に留めるストラップが販売されているので、それを利用してもよいでしょう。ただ、見た目が少し気になります。
私は春が過ぎるとモンベルの帽子をかぶっています。この帽子にはオプションであごひもがつけられます。また、うっかり何かに引っかかってもストラップが外れる安全設計になっています。
モンベルのリンクがないので、数年前使用していたノースフェイスの帽子を貼っておきます。
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下腹部をしっかり保温する
また、女性はスカートを履きます。スカートはパンツと比較してより下腹部が冷えやすくなります。
そこでストッキング、レギンス、タイツ、アンダーパンツ、ペチパンツ、腹巻、毛糸のパンツなどを活用してコーデに影響せず冷えを予防できる対策をしましょう。
バッグには使い捨てカイロを携帯するなどすると安心です。
風を通しにくい素材のアウターを活用
春は天候が不安定です。そこで雨や風に対応できる、つるつるした素材のアウターを持っていると重宝します。
ネイビーなどであれば、ビジネス、学校行事にも着られます。天候がわからない場合はたたんでバッグに持参すると、いざという時の羽織になります。
↓シルエットが今はやりのリラックススタイルですが、意外とオーバーサイズ過ぎず程よく着られます。金具がないのでシンプルで着やすい。S、Mで迷いましたが買ったのはMです。
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まとめ
- はじめに
- 実はかなり不安定な3月の天候
- 春服の誤算1・思ったより寒い→薄着で風邪をひく
- 春服の誤算2・雨が降って服が濡れる、汚れる
- 春服の誤算3・思ったより風が強い→帽子が飛びやすい、服がはためいて落ちつかない
- 春服の誤算4・思ったより暑い→厚着で汗をかき体力消耗
- 春服のコツはレイヤードスタイル
- ニットのカーディガン、屋外では意外と使いにくい
- 帽子は風で飛びにくいものを選ぶ
- 下腹部をしっかり保温する
- 風を通しにくい素材のアウターを活用
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、「出番が多い服と少ない服の特徴とアイテムないものを知って、無駄のない買い物でムダ買いを予防する。」という話をしました。参考になればさいわいです。