はじめに
今回は私が50代で取得したFP(ファイナンシャルプランナー)資格に関するお話です。資格を持つと何かいいらしいということは、感じても、実際にそれをどう生かすことができるのでしょうか。また、難易度や勉強時間などにもざっくり触れます。
FP資格の種類
ちなみに私は現在、国家資格のFP2級を所持しています。(3級~1級があります。)
最近まで民間資格のAFPも所有していましたが、考えがあって更新をせず解約しました。ちなみにAFPは国家資格のFP2級がベースとなっており、レベルも同じくらいです。
資格取得時の詳細はこちらをご覧ください。
AFP取得まで要した実際の期間は以下の通りです。というわけで、最短ではざっくり1年で習得できることになります。
2,019年3月 FP3級受験を思い立つ。勉強をはじめる。
2,019年3月 FP3級受験申請
2,019年5月中旬くらい FP3級受験
2,019年6月末頃 FP3級合格(合格発表)
2,019年7月 FP2級受験申請
2,019年9月 FP2級受験
2,019年11月 FP2級合格(合格発表)
2,019年12月 AFP認定研修受講開始
2,020年1月 AFP認定研修受講完了(合格)
2,020年2月 FP協会でAFP認定完了
2023年9月 AFPを解約
FPの資格は
- 国家資格
- 民間資格
があります。これらの資格は独立しているわけではなく、双方がある程度連動しているイメージです。そのうち国家資格は、一度取得すると消滅しません。更新や追加の試験などは不要です。民間資格は、ざっくりいうと、国家資格のFP2級を取得することがベースとなります。また、年会費と更新までに決められたボリュームの受講などが必要です。(この受講自体は、資格取得者であればそれほど多大な時間を要するわけではありません。)
AFPとCFPの違い
民間資格にはAFPとCFPがあります。AFPが国家資格の2級程度、CFPが国家資格の1級程度です。ちなみに・・
- AFPとCFP
- 国家資格の2級と1級、
言葉は似ていますが、レベルは雲泥の差があります。AFPを取得する理由の一つにCFP,もしくは国家資格の1級取得を目指しているということがあります。
FPと名乗るのは何級からか
FPを公言するのは何級からでしょうか。これははっきりした決まりはないので、
「本人が名乗って良い、名乗りたいとき」
と考えれば良いでしょう。
けれども実際には、2級以上でFPを名乗っていることが多いようです。3級で名乗っている方もいますが、ネットを見る限りは少ない印象です。私の場合は3級を合格してもブログには書かず、2級を取得した時点でFPである文言を入れました。資格の級別の難易度は、3級<2級の差は大きいです。3級はちょっと勉強すれば合格可能ですが(個人差があります)、2級は3級のようにはいかない印象でした。私の感覚では2級は3級の3~5倍は必要な感じです。(個人差があります)
ただし、その方がもともと持っている知識や経験、学習の度合いによっても必要な学習時間は変わります。例えば、簿記や経理の資格や経験、経済系の学部出身、不動産系の仕事や知識や資格があれば、その項目のFPの勉強はとっつきやすくなり、一から覚える部分が減ります。忘れていても思い出したり確認するだけで済みます。一方ですべてが未経験、知識がゼロの場合はゼロからの出発になるので学習時間がかかります。また、学習に慣れているか否かも関係します。
当初CFP→FP1級を目指していたが、やめた
実際、私もそれを理由にAFPを取得して勉強を始めていた時期があります。しかし、CFPもしくはFP1級の勉強は、正直体力が持ちませんでした。しばらくCFP→FP1級を目指した勉強をしていましたが、ある時期にやめることにしました。
(CFPは6科目あります。一番難易度が高いとされる、金融資産運用設計から勉強していました。)
「何かを始めるのに年齢がは関係ない」
といいます。実際、理屈ではそうです。しかし現実は体力、老眼初期による目の疲れやすさ、もともと40代後半に突然患った脳出血による身体的なこと(このような言い訳は不本意ですが、事実なのです。)の負担は年齢とともに高くなります。また、実際に資格を取得しても年齢が若いほど生かせる機会は増えます。勉強も若いほど身体的負担が少なく、覚えも早いので短時間で済ませる可能性が高くなります。これらを踏まえて、生活全般のストレスが倍増すると考え、FP2級を取得しただけでも年齢的には十分と考えました。結論として良い意味であきらめることにしたのです。資格を取得したのは50代ですが、それでも当時は今より体力、気力がまだまだありました。視力も同じです。
50代は、自分のために資格をとろう
50代でFPの資格を取るのであれば、まずは3級に挑戦しましょう。すると家計管理に必要な知識を効率よく得られるので、老後の知識に大いに役に立ちます。勉強をして、試験会場に行き緊張しつつ会場の雰囲気を経験するのも良い経験です。試験後に自己採点をして合格していたらすぐに2級の勉強をして、2級に挑戦するもよし、3級で終わりにするもよしです。もし2級を目指すのであれば間を置かずにすぐに勉強を開始しましょう。3級で勉強した内容を忘れないうちに2級の勉強を始めれば2度手間になりません。短期集中決戦がおすすめです。間をおいてしまうと忘れるので勉強時間がより必要です。
50代を過ぎてFP資格を取って良かったこと
50代を過ぎてFP資格を取りましたが、よかったと思います。第一にお金に関する基礎知識を短期間で得ることができました。これを試験と合否ありきで学ぶことは、書籍などで読むだけの場合と比較して大きな違いがあります。読むだけの場合は、どうしても知識に漏れ、抜けが出てしまいます。一方で試験を前提にした場合は、必要な知識を一定レベル以上の記憶と理解が求められます。そのため。身につく度合いが違います。
生活に必要なお金の知識が身につく
お金は、使うだけなら子供でも使えます。けれども、それを扱うとなると人それぞれです。お金をうまく活かせる人、お金で破滅する人、様々です。お金が良いわででも、悪いわけではありません。ただ、お金という道具があり、世の中の人は無縁ではいられません。そして、なぜか教育でお金のことがされる機会はありません。さらに50代は、お金の使い方をこれまで以上に試される年代です。これまでの結果がある程度出てもいるし、また60代を目前にして、運用を考える必要があります。FPの資格を取ることで正確なお金周りの知識を得ることができます。FP資格を取ってあらためて感じるのは、世の中には適当な情報が多すぎることです。それらに惑わされないためには、正確な知識がこれからの時代を生きる武器になります。
老後の資産運用を考えるベースになる
ましてや私たちの年代は、親世代と違い原則、年金は65歳の支給です。夫は私より4歳年上なのですが、これから定年退職してもまだ年金が支給される年代ではありません。夫が定年退職後の働き方、私の働き方、お金の運用、これらを総合的に工夫しなくてはなりません。そこでFP資格をもとに得た正確な知識をベースに、資産運用のことを考えていきます。
書店に並ぶ金融関係の書籍の背表紙を見ても内容を想定できる
具体的に言うと、資格取得前は、書店の金融関係の背表紙を見てもチンプンカンプンで何を買えばいいのか見当がつきませんでした。ところが資格取得後は、何を書いているかが想定できます。結果として、多くはFP資格で得た知識を超える内容が書いてあることはまれです。もし、資格内容以上の内容が書いてあるとすればそれは眉唾ものということです。理由は簡単で、特に投資に関する行先は誰にも読めないからです。つまり書籍や情報としての内容は基本しか語る意味はあまりなくて、その人独自の有利な方法などというものは、勉強すればするほど「ない」ということがわかってきます。
FPの資格を取るべきか否か
FPの資格を取るかどうか迷っているとしたら、取る法を選択したほうがいいです。理由は、「迷っている」ということは興味があるということで、あとは実行するかしないかだけの問題だからです。勉強して無駄ということはありません。「FPは独占業務でないから取る意味がない」という方がいます。それを言うなら、独占業務がある弁護士や医師、税理士などの資格をさっさと取ればいいのですよね。試験ありきで勉強すると知識の漏れ抜けを防いで効率よく覚えられます。一方で単なる読書の場合は、いいとこどりのつまみ食いで、知識に漏れ、抜けが出ます。もちろん読まないよりは断然いいのですが、同じ内容を読んだりして効率が悪いんですね。それなら資格ありきで臨んだほうが、短期間で知識を得られて効率がいいのです。
まとめ
- はじめに
- FP資格の種類
- AFPとCFPの違い
- FPと名乗るのは何級からか
- 当初CFP→FP1級を目指していたが、やめた
- 50代は、自分のために資格をとろう
- 50代を過ぎてFP資格を取って良かったこと
- 生活に必要なお金の知識が身につく
- 老後の資産運用を考えるベースになる
- 書店に並ぶ金融関係の書籍の背表紙を見ても内容を想定できる
- FPの資格を取るべきか否か
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は50代主婦が、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ると何が良いのかという話をしました。参考になればうれしいです。