はじめに
今回は、固定費を減らして自動的に節約する方法を16紹介します。節約で結果としてお金を増やすことができます。
無駄を省いて増やしたお金を新NISAで運用に活用することができるようになります。
お金を増やすとは
お金を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
方法はいずれかを実行する必要があります。
支出を減らす方が簡単
収入を増やすには仕事を増やす、副業する、転職、企業・・など何らかのアクションが必要です。だからうまくいくかわからないし、成果が出るまでの時間が必要です。
一方で支出を減らす方法は、最初の少しのアクションと、日々の行動を変えることで場合によっては短期間で成果を出すことができます。
設定したら、あとはお茶でも飲んでゆっくりしましょう。
固定費削減が簡単
支出のうち、特に効果が大きく、一度設定をすれば後は自動的に、節約の効果が出続けるものがあります。
それはズバリ固定費削減です。固定費とは、自分の行動にかかわらず、毎月ほぼ一定の決まった支出のことです。
例えば
- 家賃
- 水道光熱費(変動しますが、必ず支出が発生します)
- スマホの通信費
- 電話代
- 保険料
・・などがあります。
固定費削減のメリット
固定費は一度設定すると次回からは半自動的に節約効果が反映されるメリットがあります。節約は何らかの手間暇がかかりがちですが、固定費は設定の問題なので手間暇とは無関係です。
固定費削減のデメリット
ただし固定費削減をするには、設定が反映するために最初だけ行動が必要です。こうした初期のわずかな行動をめんどうに感じて先送りにすると、効果は出ません。
固定費削減の具体的な方法
それでは固定費削減すると、効果がある節約を具体的に紹介します。
1家賃
支出に占める家賃の割合は多いので、家賃を抑える節約効果は大きいのです。家賃を抑える方法はいろいろあります。
家賃が安いところに引っ越すことで家賃を下げることができます。ただし引っ越しには初期費用がかかります。
現在より家賃を抑える引っ越しとしては以下の方法が考えられます。
- 家賃相場が低い地域に引っ越す
- 駅から遠いところに引っ越す(ただし通勤時間、追加の交通手段発生などを考慮します)
- 現在より古い物件に引っ越す
- 現在より狭い物件に引っ越す
- 行政単位の家賃補助付き物件に引っ越す(行政により異なるが、相場家賃より安く住める。物件自体は少なめ。)
例:家賃補助付きセーフティネット住宅
特定優良賃貸住宅 中堅所得者の方に優良な賃貸住宅の供給を促進
- 公営住宅に引っ越す(ただし行政単位一律以下の所得制限がある。掃除当番などが多々ある。)
- UR賃貸で現在より安い物件に引っ越す(首都圏中心。物件ごとに上の所得以上、または基準以上の預金残高がある必要がある。家賃は近隣相場に準じているが、管理は行き届いているので割安感がある。掃除当番などは不要。)
- 社宅に入居する、社宅の借り上げ住宅に住み補助金を勤務先から受ける
2スマホ信費契約乗り換え
スマホの通信契約を格安SIMに乗り換えます。例えばドコモ、au、ソフトバンク(キャリア)は月8千円ほどですが、格安SIMのOCNモバイルone、ラインモバイル、アハモ、Y!モバイルなどで契約すると月2千円前後で済むケースが多いです。
ただし格安SIMは自分で設定をしたり、調べないといけませんが、一度やり方を覚えてしまえば、以降はスムーズです。自分で調べると、仕組みを理解する機会になるしぜひ挑戦しましょう。
また格安SIMの支払いはクレジットカードが必要な場合が多いですが、口座引き落とし可能な会社もあります。
他人のスマホを見ても契約がキャリアか格安SIMか、なんてわからないんですよね。こういうものは安く使うに限ります。特に子供に持たせるスマホ契約は格安SIMで十分です。
3固定電話プラン見直し、解約
固定電話はネット回線とセット契約で割引になるプランがあります。必要に応じて見直してみましょう。
固定電話が不要だと判断した場合は、解約することも検討しましょう。
4NHK契約内容の見直し・テレビなどを手放して解約
NHK受信料は年払いの割引がなくなりました。2023年10月から受信料は1割値下げになりましたが、支払方法による割引はありません。
まとめ払いをする
けれどもまとめ払いをすることで割引があります。ただし12か月払い、6か月払いは前払いです。12カ月前払いが、一か月あたり一番安くなります。
衛星契約(地上+衛星)の受信料 の場合
12か月前払い 21,765円 一ヶ月あたり1813.75円
6か月前払い 11,186円 一ヶ月あたり1,864.33円
2か月払い 3,900円 一ヶ月あたり1,950 円
家族割引を利用する
家族割引は、同一生計で離れて暮らす家族、別荘、などを対象に、適用要件に該当すれば、受信料額の半額を割り引かれる制度です。条件が合えば利用申し込みで節約しましょう。
- 学生
- 単身赴任の夫
- 地方で暮らす親
- 別荘
など条件を確認してみましょう。
「受信料免除の対象となる方」に該当しないか確認する
「日本放送協会放送受信料免除基準」に該当する場合、受信料の全額か半額が免除になります。
契約解除
そもそも、NHKの放送が受信可能なテレビ、携帯電話・スマートフォン、カーナビ、パソコンなどを手放して契約を解除する方法もあります。
もともとNHK受信できる端末はテレビだけの場合は、テレビを手放してNHK解約した場合、そもそも受信料が不要です。
5自動車保険、火災保険の割引プランを利用する
セット割引
自動車保険、火災保険などは、契約状況により割引になることがあります。例えば同じ保険会社で複数の種類の保険を契約するなどで割引になることがあります。
インターネット割引
新規申し込みをインターネットから行うことで割引になることがあります。
早期割引
自動車保険の場合で早めに申し込むことで割引になることがあります。
自動ブレーキ(ASV)割引
契約の車がAEB(衝突被害軽減ブレーキ)を装備していて自家用(普通・小型・軽四輪)車の場合、割引されることがあります。
電気・ハイブリッド車割引
契約の車が電気・ハイブリッド車の場合、割引になることがあります。
6医療保険の見直し・解約
医療保険に入っていれば入院費用は安心!と思って入りっぱなしになっていませんか?確かに、収入が少ない時期や、結婚したばかりのころなどに、急遽期間を決めて、掛け捨ての安い医療保険に加入するならケースバイケースのことがあります。
けれども加入していることに安心して入りっぱなしの場合、
「貯蓄か運用をしていたほうがよかった」
となります。また、医療保険の多くは入院期間が60日までということが多いのです。受け取る保険金が入院一日当たり5千円の場合、60日の入院で受け取る保険金は30万円です。
つまりこの手の保険に入るメリットがあるのは、いざというとき30万円のねん出ができない方のためであるという見方ができます。(細かい特約等で、それ以外の受け取りもあることがありますが、基本的にはこのように把握します)
短期の入院であれば、支払った保険料よりも受け取った保険金が下回るケースも多々あります。
またある程度貯蓄ができていれば、保険を当てにしないでもよいわけです。
ここでさっき書いた話は私の体験談でもあるんです。以前は結婚後に加入した掛け捨ての医療保険に入っていました。40代後半のある日、4か月(120日)の入院をしました。途中から個室に入ったんですが、保険をあてにしていたんです。
ところが振り込みを見てびっくり!一日5千円の保険金なら120日では60万円のはずでした。ところが振り込みを見てびっくり!入金は30万円だけでした。それもそのはず、よく契約内容を見たら、入院は最長60日のプランだったんです。
30万円のために長らく加入していたことを後悔しました。以後、即解約したのは言うまでもありません。
7生命保険の見直し・解約
生命保険は契約内容を確認します。保険の見直し方法には以下の方法などがあります。
保険見直しの方法の例
A 払済保険に変更する
保険金額は少なくてもいいから、保険金額を続行したい人、以後の保険金が不要になる
- 保険料の払い込みを中止して、解約返戻金をもとに、一時払いで元の保険と同じ保険に変更する方法です。
- 保険期間は元の契約と同じですが、保険金額が少なくなります。特約は消滅します。
B 延長保険に変更する
保険の払い込みを中止して、解約返戻金をもとに元の契約の保険金額を変えずに、一時払い定期保険に変更する方法です。
保険金額は元の金額と同じですが、保険期間が短くなり、特約は消滅します。
A、Bどちらも特約は消滅しますが、保険金額か保険期間のいずれかを変えることで節約します。
他、不要な契約は解約を検討します。
例外・バブル時代前後に加入した生命保険等の見直しは慎重に
生命保険で資産運用替わりができたのは、バブル時代までの話です。
解約すると返戻金が出るタイプの生命保険でバブル時代に加入した保険は、お宝保険の場合があります。安易な掛け替えでは、損することがあります。保険会社から申し出られた場合は内容をよく確認しましょう。
8健康保険の節約
自営業者、フリーランスが加入しる健康保険料は、前納まとめ払いで割引になります。
6か月分、12か月分があります。
クレジットカード払いをする
クレジットカード払いをしてクレジットカードのポイントを受け取り実質節約します。ただしクレジットカード支払いができるかは、自治体によります。
確定申告で社会保険料控除に適用させる
自営、フリーランスが加入する国民健康保険を節約、または節約に反映させるには、確定申告で社会保険料控除に適用させます。
ただしこの場合、そもそも税額が社会保険料控除反映額を上回っている必要があります。
国民健康保険が安い自治体に住む
極論ですが、国民保険料が安い自治体に住むという手があります。国民健康保険の保険料は自治体により違うからです。
ただし「健康保険が安い」ということは、住民の所得が高い傾向にある→家賃相場が高い・・ということにも関連の可能性はあります。
国民健康保険料の保険税の減免を受ける
節約ではありませんが、災害、その他特別の事情でにより国民健康保険料納付が困難な場合、減免や納付猶予を受けられる場合があります。
無申告、無相談で延滞、未払いをせずにまずは相談しましょう。住まいの自治体国民健康保険の窓口に問い合わせて手続します。
9電気・ガス・水道の節約
電気、ガスの契約会社乗り換えをすることで料金を節約できることがあります。自治体によっては、水道をセットにできることもあります。
ただし完全民間(URを除く)の場合、契約する会社がオーナーごとに実質決まっており、変更しにくいことがあります。また、この場合、オーナーに確認したほうがいいでしょう。
10税金 ふるさと納税を利用する
ふるさと納税を利用して税額自体は変わりまをせんが、受け取る返礼品を利用して節約に充てられます。
返礼品の還元率の目安は1~3割以下です。現金を使わず得られますので節約効果は大きいです。
返礼品は米、野菜、果物、肉、魚、菓子などの食品のほか、家具、家電、トイレットペーパーなど多岐にわたります。
ただし支払っている税額を超える寄付をしても節約効果はありません。
また、もともと確定申告が不要なサラリーマンなどが一年間で5自治体以下の寄付はワンストップ特例の申請で確定申告不要です。それ以外は確定申告が必要です。
ふるさと納税の返礼品はまるまる設けです。普段は買わないような高級肉、ウナギ、カニのほか、生活必需品のトイレットペーパーなどももらえます。
ワンストップ特例、確定申告なんて聞くと身構えると思うんですが、実際にやってみると簡単ですよ。サラリーマンの還付申告はスマホでサクッとできる時代ですしね。
11税金 払いすぎた税金を取り戻す
確定申告をして必要な申告を計上することで払いすぎた税金を取り戻し(還付)、実質税金を節約します。
- 住宅ローン控除
- 青色申告控除(フリーランス、自営業者など)
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 寄付金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
・・などがあります。
12不要な車を手放す
乗る頻度が少ない車を手放し、必要に応じてレンタカー、カーシェア、タクシー、公共の交通機関を利用して節約します。
車を手放すと多大な節約効果があります。
それからですね、車がないとそもそも余計な買い物をしなくなるんですよ。私は以前、ホームセンターが大好きでした。
DIY用品とかガーデニング品を買っていたんですが、車を手放してからきっぱり買わなくなりました。こういうものって、意外とお金がかかるんですよね。
花の苗を3株だけのつもりが、気づくと土やら肥料やら、プランターやらで1万円くらい飛んでいました。
13車両関係費の節約
排気量が少ない、重量が小さい車に変えることで税金(自動車税、重量税、)保険料が安くなります。また、ガソリン代が少なくなる傾向にあります。
14家具家電 家具や家電はレンタルも検討する
実際に使ってみないとわからない高額な家具家電は、レンタルを利用する手があります。多くはレンタルから購入もできるケースが多いようです。
家具の場合は、不要になった場合は引っ越し業者などへの連絡が不要で、そのまま返却の手続きをすれば引き取りにきてもらえます。
15理美容の節約
利用が多い場合
頻繁に美容院に行く場合はサブスク契約をすることで割安になる美容院があります。人から見られる職業の場合は、利用を考えてもいいでしょう。
重要性が低い場合
反対に理美容の重要性が大きくない場合は、千円カット(実際は1300円前後)の利用も手です。ただしカットのみ、理容師による技術の差が大きい、などがあります。
カットのみ千円カットを利用して、毛染めは美容院で、または自宅で行うという手があります。
- 予約不要
- 話をほとんどしなくていい
- 短時間で終わる
- 髪をぬらさなくていい
- 支払いは現金のみ
- 混雑時は待ち時間が多い(ネットなどで確認できる場合がある)
などがありますがそれがデメリットと感じる場合もあります。
隔回おきに、千円カットと一般理美容院を併用する手もあります。
16定額支払いサービスの見直し
- ゲーム、
- 動画配信サイト、
- ジム
- 新聞
- 雑誌購読
・・など毎月支払いが発生するサービスの見直しをします。たとえば
- 通年利用するのではなく、利用が多い月だけ加入する
- 退会する
- 別の料金が安いサービスに変える
・・などです。
まとめ
- はじめに
- お金を増やすとは
- 支出を減らす方が簡単
- 固定費削減が簡単
- 固定費削減のメリット
- 固定費削減のデメリット
- 固定費削減の具体的な方法
- 1家賃
- 2スマホ信費契約乗り換え
- 3固定電話プラン見直し、解約
- 4NHK契約内容の見直し・テレビなどを手放して解約
- 5自動車保険、火災保険の割引プランを利用する
- 6医療保険の見直し・解約
- 7生命保険の見直し・解約
- 8健康保険の節約
- 9電気・ガス・水道の節約
- 10税金 ふるさと納税を利用する
- 11税金 払いすぎた税金を取り戻す
- 12不要な車を手放す
- 13車両関係費の節約
- 14家具家電 家具や家電はレンタルも検討する
- 15理美容の節約
- 16定額支払いサービスの見直し
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は、
「固定費削減でお金を増やす。自動的節約術16.一度設定するだけのラクする方法。」
という話をしました。
節約は固定費削減を意識すれば、無駄な手間暇をかけずに確実に実現できます。
また、現代の成功する節約は、情報収集が欠かせません。国や自治体の制度を利用したり、費用が割引になる方法を調べることで、何もしない場合と比較して楽に節約できます。
固定費節約で浮かせたお金を、新NISA運用に回せば、さらに家計のお金の循環がよくなります。
参考になればさいわいです。