はじめに
今回は、
「新NISAを利用してはいけない人、利用を検討してもいい人、5つの条件と判断基準」という話をします。
これまでは銀行預金が中心だった資産運用だった方も、状況が合えば新NISAが開始したので投資と併用していくことを考えてもよいでしょう。
ただし、「そもそも投資に向かない人」、「利用を検討してもいい人」に分けられます。
今回は、そのような背景を受けつつ、新NISA利用の向き不向きなどの条件を挙げてみました。
新NISAをはじめるかどうか、迷っている方の参考にしていだだけるでしょう。
※投資は各自の判断によります。ここに書いたことは、あくまで一つの考え方です。最終的な判断はご自身で行いましょう。特定の金融商品や新NISAをお勧めする意図はありません。
もくじ
- はじめに
- もくじ
- 「投資は怖い」の考え方について
- 新NISAを利用しないほうがいい人
- 新NISA利用を検討したい人の特徴
- 新NISAはお金を増やす方法の事例の一つ
- 新NISA「つみたて投資枠」の金融商品から選ぶ
- まとめ
- さいごに
「投資は怖い」の考え方について
新NISAを利用するにあたり、とまどうのは
「投資は怖い」
という気持ちです。確かにNISA枠で運用する種類の金融商品は、普通預金や定期積金、定期預金などとは大きな違いがあります。
それは普通預金等は「合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等を保護」されるのに対し、投資の金融商品はその対象ではないからです。
確かにそのような注意点はあります。けれども自動車事故を心配して家から出ない人はいません。
同じように、一定の条件下の金融商品について、過剰な恐れを抱いて避ける行為は、得られるかもしれない利益を逃す行動です。
注意点を認識しながらも家から出て、出歩く生活をしている人がほとんどであることと同じです。
そこで次の項目からは、新NISAなどの投資を利用しないほうがいい人、利用を検討してみる人のパターンをそれぞれ5つ挙げてみました。
自分がどちらに当てはまるかをチェックしてみましょう。
新NISAを利用しないほうがいい人
1 近くまとまった支出の予定がある。家計が赤字。
新NISAは、基本的に長期の資産形成向けの制度です。そのため、近くお金が必要な場合、新NISAにお金を投じることには基本的に向いていません。
また、家計が赤字で、いつもお金が足りず、毎月いくらお金を使っているかわからないような場合、新NISAに限らず投資全般を利用すべきではありません。
この場合に当てはまる場合は、こちらの記事を参考にしてください。
2 リスクを取りたくない
株式や投資信託などはリスク資産です。
「一円たりとも損したくない。」
と考える人には向きません。普通預金、定期預金のような、
「元本保証がされているものでないと許せない。」
と考える人には向きません。
また、NISAとはそもそも、利益が出たときにメリットがある制度です。(非課税)けれども損した時には、損益通算できないなど、デメリットが浮上します。
このような意味でも、NISAは損した時にはメリットがないので、リスクを取りたくない人には向いていないといえます。
3 現在利用している金融商品に満足している
現在、普通預金や定期預金を利用していて、それで満足している場合は
「新NISAを利用するまでもない」
と考えている場合です。
4 手続きや仕組みの理解を知るのが面倒
新NISAの設定や運用は一定の手続きが必要です。手続きが面倒だと感じたり、仕組みを理解するために長い文章を読むことなどが面倒だと感じる人には向きません。
NISAに限らず、投資全般の利用は、内容を理解すること必要です。意味も分からないまま、銀行窓口でおすすめされるものを購入するようなやり方は、控えましょう。
5 将来のお金の関心が低い
- 「新NISAなどを利用して、めんどうな手続きをとりたくない。」
- 「損をしたり元本割れするような金融商品よりも、利益がほとんどなくても、簡単な普通預金、定期預金、定期積金などを利用するほうがいい。」
- 「慣れた金融商品(普通預金、定期預金など)なら、何かを考えなくてもいいので安心」
と考える・・など、が合理的と考える方の場合、新NISA利用は向きません。
新NISA利用を検討したい人の特徴
1 資産形成への関心がある
資産形成、老後資金の準備に大きな関心を持っている場合、新NISAを利用して節税効果を大いに利用しましょう。
2 リスクを取ることを覚悟している
金融商品のうち株式、投資信託などのリスク資産の利用は、普通預金などと比較してリスクを取らなくてはなりません。
比較的リスクの度合いが低い金融商品でも、「絶対」はありません。このようなことをある程度覚悟しつつ、利用することを納得している場合は新NISAを利用してもよいでしょう。
4 節税効果を重視したい
新NISAは利益が非課税なので、よりお得に税金を節約しながら資産を形成したいと考えている場合は新NISAを活用しましょう。
ただし利益が出る場合にNISAのメリットがありますが損した場合は、損益通算できないなどのデメリットもあります。
5 将来の資産で目標を達成したい
将来の資産を計画的にスタートしたい場合は新NISAの非課税のメリットを大いに生かしていきたいものです。例えば
- 住宅購入資金
- 教育資金
- 旅行など趣味の資金
- 老後資金
など目標を決めて時間を味方につけた運用をして達成させた場合は新NISA利用が考えられます。
新NISAはお金を増やす方法の事例の一つ
お金を増やす方法はいろいろあります。その中でのベースになるのは銀行の普通預金や定期預金、定期積金などへ預け入れながらの運用です。
次にある程度のお金が貯まったら、その一部を投資で運用していく方法があります。ただしこの時、「投資」と聞くと、それだけでアレルギー反応を起こし、
投資は
- 怖いもの、
- 危ないもの、
- 一般人が手を出すべきではない
・・という極端な認識があります。
新NISA「つみたて投資枠」の金融商品から選ぶ
前提として一口に「投資」といいますがその内容は幅が広すぎるのです。
率直に言えば、2024年開始の新NISAの非課税枠を利用して、なおかつ、その際に選ぶ金融商品は、積み立て枠の商品から選ぶのが良いでしょう。
このうち、実際につみたて投資枠を利用するにしても、成長投資枠を利用するにしても、どちらの場合でも「つみたて投資枠」の金融商品から選ぶことを推奨します。
NISAのつみたて投資枠で選別された金融商品は金融庁が吟味を重ねて選別しています。せっかくなので、その選別されたものから選びましょう。
この枠から選んでいれば極端な選択にはならず、どれも合格の判断です。ただ、その中でもしいて言えばバランス型は、やや手数料が高いので、私の場合は除外します。シンプルにインデックスファンドを選びます。
まとめ
- はじめに
- もくじ
- 「投資は怖い」の考え方について
- 新NISAを利用しないほうがいい人
- 新NISA利用を検討したい人の特徴
- 新NISAはお金を増やす方法の事例の一つ
- 新NISA「つみたて投資枠」の金融商品から選ぶ
- まとめ
- さいごに
さいごに
今回は「新NISAを利用してはいけない人、利用を検討してもいい人、5つの条件と判断基準」という話をしました。新NISA利用をどうするか、迷っている方の判断になればさいわいです。